高齢猫を看取るための保護猫シェルターの設立にご支援をお願いします!
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支援総額

1,074,000

目標金額 800,000円

支援者
95人
募集終了日
2023年3月6日

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2023年02月08日 10:00

3匹の義兄弟猫のお話(その4)


深い傷を負ったチャトラを病院へ連れていくため捕獲に挑戦したのですが、捕獲の準備を怠ったせいで敢え無く失敗してしまいました。

 

そして、チャトラは捕獲されそうになった恐怖からか、私の前に姿を見せなくなってしまったのです。

 

私は取り返しの付かない失敗に深く後悔しましたが、完全に希望が絶たれたわけではありません。

 

チャトラは私のことを避けているだけで、相変わらず駐車場にご飯を食べに来ている、という情報を他の餌やりさんから聞いたからです。

 

私はチャトラの傷の悪化を防ぐため抗生物質を用意して、他の餌やりさんがあげるご飯に混ぜてもらうことにしました。

 

チャトラの捕獲が難しくなってしまったため、薬で傷の回復を目指す方法しか残されていなかったのです。

 

しかし、ご飯に薬を混ぜる方法も、思うような結果には繋がりませんでした。

 

どんなにチャトラの好きなご飯に混ぜたとしても、薬だけを綺麗に残してしまうのです。

 

何度か私のご飯を食べてくれる時があったので自分でも投薬に挑戦していたのですが、やはり上手くいきませんでした。

 

ケガからしばらく経った頃のチャトラ。
まだ傷が完全に塞がってはいなかった。

 

こうしてチャトラの投薬で悪戦苦闘の日々が続くなか、ついにチャトラが駐車場の餌場を離れてしまいました。

 

どうやら私がしつこく投薬するのに辟易としたようです。

 

しかし、完全に駐車場から流れてしまったわけではなく、駐車場の奥側へ縄張りを替えただけ、という話を聞きました。

 

私は他の餌やりさんから得た目撃情報を元にして、駐車場の奥側へチャトラを探しに出掛けました。

 

広い駐車場を横切るように歩いていき、突き当たりに着いたところで辺りを見渡してみると、フェンスの向こうにチャトラの姿が見えました。

 

左耳にカットのある大きな身体のチャトラ柄の猫で、私が可愛がっているチャトラに間違いありません。

 

駐車場の奥側へ縄張りを移したチャトラ。
しかしいつもと様子が違った。

 

私はいつものようにチャトラに呼びかけ、大好きなご飯を用意しました。

 

しかし、チャトラは私の顔を見るなり、ご飯に見向きもせずに駐車場の奥の茂みへと姿を消してしまったのです。

 

まだ私のことを警戒しているのか、それとも本格的に嫌われてしまったのか、いずれにしても私は言いようのない悲しみを感じました。

 

ただ、久しぶりにチャトラに会って、ひとつだけ気になることがありました。

 

それは、逃げていくチャトラの後ろ姿を見た時、私の記憶にあるチャトラと比べると尻尾が短く感じたのです。

 

もう少し尻尾が長かったような記憶があるのですが、耳カットのあるチャトラ猫というと、あのチャトラ以外には考えにくく、私の記憶違いだと思うのが妥当でした。

 

そして、駐車場の奥側へチャトラを探しはじめて数日後のことです。

 

駐車場の突き当たりのところで、私の元にチャトラがやってきました。

 

その日は機嫌が良かったのか、私が用意したご飯を食べて帰っていきました。

 

機嫌が良い日のチャトラ。
ケガも治っていてひと安心だった。

 

気になるケガの様子もだいぶ良くなっており、何とか自力でケガから回復したようです。

 

私は安堵するのと同時に、チャトラがお店側に帰ってこないことに、ちょっとした寂しさを感じました。

 

その次の日、いつもどおりに駐車場の突き当たりにいるチャトラに近づくと、私を見るなり走って逃げてしまいました。

 

その前日は私に近づいてきてご飯をねだったのに、1日で態度が全く変わってしまったのです。

 

駐車場の奥側では特にチャトラが嫌がるようなことはしていませんし、どうしてチャトラの態度が日によって違うのか、私には理解ができませんでした。

 

こんな感じで、チャトラは人懐こい日と人嫌いの日が、交互に繰り返されるようになったのです。

 

猫は気まぐれな性格なので、このくらいは仕方がないと思いながら、毎日のお世話を続けていました。

 

こうして2週間ほどが過ぎたある日のこと、チャトラの性格が日替わりになっている理由が、ようやく解明されます。

 

いつもと同じく駐車場の突き当たりでご飯を用意していると、フェンスの奥からチャトラ柄の猫が2匹やってきたのです。

 

私の元に現れた2匹のチャトラ。
右がチャトラで左が2号。

 

しかも、どちらも左耳にカットがあり、身体の大きさもほとんど変わりません。

 

唯一違う点と言えば、片方のチャトラ柄の猫は尻尾がやや短いことくらいです。

 

つまり、私が見ていたチャトラは実は2匹で、人懐こい方がいつものチャトラで、人嫌いの方は新顔のチャトラ猫だったのです。

 

チャトラの性格が日替わりだった原因が、思わぬ理由だったことに笑ってしまいました。

 

そして、チャトラともう1匹のチャトラ猫は、それなりに仲が良いようでした。

 

私はもう1匹のチャトラ猫に「2号」という名前を付け、チャトラともどもお世話をすることになったのです。

 

(つづく)
 

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