四月のTNRのお手伝い

先月4月、仕事関係のお客様Aさんの依頼でTNRをお手伝いいたしました。

その方は長年、お庭に来ている猫ちゃん達のお世話や不妊手術を一人でコツコツされていた方です。

Aさんは捕獲機を使ったことがなかったので、猫さんにも人間も怪我のないように使い方をレクチャーします。

一回で使い方を覚えるのはなかなか難しいので、何回か練習して頂きます。

 

お庭に来ているオス猫君。どうやらもう一匹、その子のきょうだいもいるようです。

最初に去勢手術をしたいオス猫君はとても警戒心が強くて、捕獲機に全然入ってくれず、

いつもお世話になっている「にじのはしスペイクリニック」さんの予約を入れてもキャンセル、

また予約入れてもキャンセル…

そしてAさん、「なんだか疲れちゃいました～💦」。

 

えー!!!

 

きっと緊張が続いたのでしょう。でも、ここでやめたら元の木阿弥。

「もうちょっとです、頑張りましょう」と励ましつつ、気持ちを切らさないように…

 

年齢の高い方はネットでの手続きや、予約などのハードルが高いことが多く、車を持っていないことも多いので、代わりに全部やります。

そして、やっと入ってくれたのはもう一匹のきょうだいの子。

仕事の合間にスペイクリニックに連れて行き、仕事終わりに迎えに行って、Aさんのお宅に連れて行きました。

 

結局、最初に去勢手術をしたかったオス猫君は捕獲機に入らなかったのですが、

たまにおうちに入ってくることがあるので、そのタイミングでドアを閉めて頂き、

お部屋の中で捕まえるということを打ち合わせをして、連絡待ち…はや三週間。

お願い、くじけないで～(;'∀')

 

その前に不妊手術をした、オス猫君のきょうだいのメス猫ちゃんは、Aさんは捕まえたもののお部屋でケージに入れるときに逃げてしまったらしく、SOSを受けて、魚とり網とネットを持って大捕り物しました(;'∀')

寒い日だったのに汗びっしょり💦

とにかくメス猫ちゃんを優先的に手術をして、お外の子が増えないように、一代限りの命を全うしてもらう。

TNRなんて無駄、ということを言われることもありますが、私は決してそうは思いません。

 

ほっておくと猫は繁殖力が強いので、一匹から一年で20匹、理論上２年後には80頭以上になります。もちろん、お外で産まれた子は病気や他の動物に狙われてほとんどが命を落としてしまいます。

そういう無駄に死んでいく命を減らすのも大事だと思っています。

 

Aさんはお庭に外猫ちゃん用のおうちを断熱材を入れたり、毛布をいれたりして快適に過ごせるように工夫して作ってくださっています。

 

そして、「お手伝いしてくださってありがとうございました」とガソリン代やお菓子をくださったり、色々気を使ってくださり、丸投げではなく、自分の出来ることを一生懸命やってくださいました。そういう方のお手伝いはこちらも気合が入ります。

あと残っているオス猫くん、なんとか捕獲を頑張ってほしい!!!

折を見てまた連絡をしてみようと思います。

 

35匹の山の猫さんたちは、人慣れしている子も多く、定かではありませんが、

遺棄されたとみられる子もいます。

未手術でどんどん増えて、イノシシやたぬきなどに狙われて命を落とした子もいると思います。

ご飯もたまにきまぐれにフードを置いていく人もいましたが、ちゃんと食べられていなかったのか、栄養失調の子も多く、マンソンというカエルなどを食べるとお腹にわく虫がいた子もいました。

今はシェルターさんと預かりさんに大切にお世話をされて、健康に安全に暮らしています。

今度は、「ずっとのおうち」を見つけて、もっともっと幸せに暮らしてほしいと思います。

 

今日も活動報告を読んて下さり、ありがとうございましたm(__)m