可愛そうだと思わないで、寄り添うだけ

学生団体SWITCH 広報部2年の門馬皓太朗です。

3月のカンボジアへの渡航は、自分にとって厳しく、でも新しい経験を与えてくれました。ここにそれを記し、みなさまの心に何か届いたらなと思います。

カンボジアの首都、プノンペンについた初日、現地の熱気と魚群のようなバイク、そして中国や日本、韓国企業のビルやマンションが立ち並び、僕は圧倒されました。 発展途上、という言い方よりも、今波に乗って発展しているくらいの勢いを感じ、イメージがグッと、変わりました。

でも問題はありました。それは経済格差です。明らかに夜になるに連れ、街の奥の方から見えてくるスラムの人々が増え始めました。手を差し出して物乞いをしてくる男の子、ずっとついてくる服がボロボロのお婆ちゃん、痩せ細った犬、僕の心の臓はぎゅーーっと何かに締め付けられるような、そんな感覚になりました。

そして、その締め付けに耐えられなくなりました。物乞いをしてくる男の子に、ポケットにあった5ドル札を渡して、向こうに行ってくれ、というジェスチャーをしたのです。 「勝手に可愛そうと思い、そこから逃げ出したくなりました」この子に対してできることの少なさを感じ、目線を合わせる努力を怠り、自己満足甚だしいです。

1人でホテルに戻って、しぬほど後悔しました。胸のぎゅーーが最大音量でのしかかりました。2時間くらい考えて、「答えはわかりませんでした」必死に出した答えは、一緒にコンビニに行って好きなお菓子を一つだけ買ってあげたら良かったな、でした。 1日だけでこれ程考えて、感じた日は今までありませんでした。でも、この経験を初日にできたからこそ、村であった子供達とは、できるだけ、できるだけ同じ目線で察してあげたい、そう思いました。 

カンボジア渡航を終えて、自分1人の力って凄く小さくて、無力で、何も変えることができない、それを嫌というほど経験しました。 例えば、同時におんぶしてあげれる子どもは、2人が限界でした。

僕は今まで生きてきて、そしてSWITCHに入って活動してきて、確信していることが有ります。それは「1人で2回より、2人で1回の方が出来ることが多い」という事です。つまり、100人が協力したら、一体何人おんぶできるんだろう。200人じゃないと思うんです。僕が言いたいのは、みんなでチカラを合わせたら、結構変えられる。気がする。 例えば、ある村の子ども達のためにTシャツを500枚作る事だって出来ます。

僕が経験した事、何か感じてくれた事があって、その想いが重なってくれたらで嬉しいです。 みなさんのチカラを貸して欲しい。僕たちが責任を持って、カタチにします。

ここまで読んでくれた皆様、本当にありがとうございます。

他のメンバーの意志も、熱いものがあるので是非、読んでみてください。