コンサートの内容を詰めています。

みなさま、関西地方は雨が続き、湿度の高い毎日ですが、いかがお過ごしですか？

この１週間ほど、石巻でのコンサートで演奏するシューベルトが作曲したピアノ五重奏曲「ます」の魅力を、子どもたちにどう伝えようかと思案していました。
もちろん、音楽の内容を言葉などを使わず、『音だけで』伝えるのが私たち器楽奏者の仕事なのですが、それだけではクラシック音楽を日常的に聴くことが少ない子どもたちにとっては、少しハードルが高すぎるかな、と、アイデアを集めているところです。

そこで、私が勤めているドイツの劇場の青少年育成課のJさんに相談してみました。
多くのドイツの劇場には、青少年育成課という部署があって、クラシック音楽の子どもたちへのアプローチを担っています。
Jさんは、これまで約２０年の私のドイツでの劇場生活で経験した中でも、断トツに子どもたちの興味を惹くプログラムづくりがうまいのです。大人が聴いても「？？？」となるバルトークの超難解曲を推理小説仕立てにしたり、ただ聴いているだけだと平和すぎてちょっと眠くなってしまうようなベートーベンの田園では、子どもたちが気象予報士になってもらって、テレビのニュース番組のように、聴いた音楽の一節を気温やお天気で表現してもらったり、とにかくありとあらゆる角度と方法で、「たのしかったー！」と子どもたちに言ってもらえることができるプログラムを作って、毎回私たちオーケストラを驚かせてくれる人なのです。

今回、どんなアイデアを教えてもらったか、は、今はまだヒミツです... :))
が、石巻の皆さんには、きっと楽しくシューベルトの「ます」を体験してもらえることと思います。

石巻の皆さま、どうぞ楽しみにしていてくださいね！