８０年代アイドルへの思い（その５）

８０年代アイドルについての私見を述べてきたが、まさに華やかな世界であると同時に弱肉強食と苛烈な生存競争が繰り広げられてきた時代と思う。

頂点を極めることが出来るのはほんの一握りでレコードセールスはもちろんテレビや映画主演などきらびやかなスポットライトを浴びることが出来るのだ。もちろん、アイドル本人は忙しさを極め、睡眠時間も削りながら過密なスケジュールをこなしていく。そうした時間を多く過ごせる者こそがお金はもちろん確固たる地位を掴める。そうしたアイドルたちは令和の現在でも活躍の場を持ち続けている。まさにヒット曲を歌った歌手だけが築ける栄光だ。

私がスポットを当てたい方は残念ながらそうしたヒットに恵まれなかったアイドルたちだ。もちろん、当時の所属事務所やレコード会社が汗を流して売り込んだ歌手であるからそれなりの予算が投入されたことだろう。本人もそれに応えようと必死に歌い続けたはずだ。しかしながら、紙一重の差がヒット曲にならない現実がそこにあったと思う。そうして生み出された曲の中に素晴らしい名曲がたくさんあるのだ。そして、そうした楽曲を一生懸命に歌い続けた女性アイドルたちにスポットを当てたいと願っている毎日である。