私がiQに求めどうやって何を開発したか①

 

 

 

私がこのiQという車に興味を持ち手に入れ、日々使いながらどこの部分が車好き評論家達の不評を招いたのか？なぜ興味を持たれなかったのか？を日々考えながらほぼ６年の歳月が流れました。

 

ランサーEvo9MRーRSで競技を行っていた頃に起業し、テーマ車両としてiQを選択し（86はあえて選ばなかった）、競技車輌としてのランサーEvo9MRーRSと比較しながらの分析と部品開発の日々。

 

私が競技ドライバーなので一番最初に欲しくて装着したかったのがLSDでした。最初はラインナップがあるかどうかを探しました。

 

結局は、どこにも存在しないことがわかりました。

既に、カーブの際に内側の車輪、急発進時のホイルスピンが発生しやすいことが気になり問題としていました。

 

そして、ホイルスピンが発生しやすいが為にS‐VSC（トヨタさんの安全制御）が直ぐに介入してきて運転していて違和感を覚える。

本気で走れる車じゃないということがよくわかりました。

 

そこで、LSDが効く条件から逆算して、カーブにおいて、また急加速時にLSDの動作がない条件はどのような場合か考えました。

 

加えてノーマル車両のブレーキ特性を乗ってみるだけではなく、寸法的な事も調べてみたり・・・

 

そこから前輪側の4ポットブレーキシステム（後輪のブレーキパットの味付け＝チューニングも重要です）の開発や、ショックアブソーバーの開発に入ったのです。

 

要はいかなるシュチエーションでも、きちんとブレーキを使うことにより、４輪のサスペンションを縮ませて、姿勢が変化した時に車体内側、もしくは前輪のサスペンションの伸びる側のストロークに余裕を持たせるということですね。

 

そうやれば、カーブ時の車体の内側や前輪のホイルスピンの開始時期が遅れるので、LSDがなくても運動性能を高めることが出来ると考えたわけです。

 

LSDを装備している競技車輌もコースに応じて同様な事を考えていますから・・・

 

こうする事で、ベースのiQの基本走行性能のレベルを上げたわけです。