カンパニー・オブ・ホスピタリティからのメッセージ4　木村綾香

続々と、カンパニーからのメッセージをお届けします。

ピアニストの木村綾香さんです。

 

 

 

このページをご覧いただきありがとうございます。

昨年度は、従来のバイオリンとピアノのチームにコントラバスが加わり、

作曲家から素敵な楽曲提供を受け、とても充実した作品ができたと思います。

 

私たちは、主にクラシック音楽を学んできたメンバーで構成され、

この公演でも本格的な演奏に触れていただけるよう尽力してきました。

作曲家によるオリジナル楽曲のほかはすべてクラシック音楽を演奏していますが、

いわゆる皆様が聞いたことのある曲、よく知られている曲ばかりではなく、

様々なバランスを吟味しながら、美しいと感じる曲、

作品にふさわしい曲を選んでいます。

演奏家視点でかなり難易度が高いものも取り入れ、場面によっては

さながら真剣勝負でもあります。

 

ピアノでなく電子キーボードを弾く会場もあるため、

楽器の機能的な制約を考慮しながら、

いかに演奏効果を上げられるか実験の繰り返しです。

 

またこの公演は、一般的な劇場やホールではない空間を会場とする機会が多く、

楽器を弾くメンバーにとっても、外気や空調、

お客様の熱気(！)などの影響を受けやすいです。

 

約1時間の公演の中で、バイオリン&コントラバスの調弦が

半音以上みるみる低くなってしまった回がありました。

 

その時私も鍵盤と譜面に向かいながらほんの一瞬「あっ」と思いましたが、

2人はまるで何事もなかったかのように対処し、立派に最後まで弾ききってくれました。

 

そのようなメンバーを本当に頼もしく思います。

生の魅力が詰まった美しい作品を、今年も皆様と共に味わうことができますように。
今後ともご支援をどうかよろしくお願いいたします。

 

木村綾香