パラオ唯一の高等教育機関「パラオコミュニティカレッジ（PCC）」　～学生との交流～

PCC校内の見学の後は、PCCに通う学生たちとグループになって交流しました。

弘前の魅力や日本のことを紹介したり、逆にパラオについて教えてもらったりと、互いに学び合う貴重な時間となりました。

「授業では、日本統治時代をどのように学んでいるのか」と質問したところ、ある学生は「高校の授業で日本の統治時代について学ぶ」と答えてくれました。さらに、祖父母が日本語を話すことができ、当時の体験を語ってくれることもあるそうです。統治時代の記憶が家族を通じて語り継がれているという、その貴重さを改めて実感しました。

また、PCCの学生と交流する中で印象的だったのは、生徒たちが生徒会などを通じて学校運営に積極的に関わっているという点です。自分たちで学校をつくりあげるというプロセスが、大学への誇りや自信につながり、結果として活気ある学びの場が実現しているのだと感じました。

一方で、多くの若者が就職などをきっかけにアメリカへ渡るという現状についても聞くことができました。実際に会話した学生の中にも、「卒業後はアメリカに行く予定だ」と話す人がいました。長年にわたって「トクベツ」な関係を築いてきた日本人にとっては、少し寂しさを感じる場面でもありました。

交流の最後には、学生たちが手作りのクッキーを振る舞ってくれました。とても美味しく、温かなおもてなしに感動しました。PCCの学生たちの明るくあたたかな雰囲気に触れたことで、緊張が自然とほぐれていったのをよく覚えています！