当館所蔵資料「化学将棋」のご紹介

９月１日（月）に「賀川豊彦記念松沢資料館　常設展示図録作成プロジェクト」を開始しました。今回のプロジェクトを機縁として、当館の所蔵資料について少しずつお伝えさせていただければと存じます。

第３回の今回お伝えするのは、当館所蔵資料「化学将棋」になります。こちらは１９４０年、賀川豊彦が反戦運動の容疑で投獄された際に獄中で考案した将棋となります。駒の動く方向は各原子価によって決まっている、陽イオンで陰イオンを取ることができる、宇宙の大半を占める水素を取られたら負け等々、子どもたちが知育玩具を通じて自然科学について親しむことを目的として作られました。賀川は幼児教育において自然教育を重視しており、当館ではこの他にも「星図かるた」「岩石標本」など、幼児が自然を学べる「幼児自然教案」の教材を多数所蔵しております。