防災ワークショップについて①

今回は私たちが作成している防災ワークショップについて紹介します。

これまでの活動として、東日本大震災の復興支援をきっかけに、地震・防災のワークショップを作成し、国内外で実施してきました。そのノウハウを活かし、現在はカナダで頻発している山火事をテーマにした防災ワークショップを作成しています。

地震や津波等の災害が多い日本とは異なり、カナダでは市民レベルの「防災」「減災」といった意識が低い傾向にあります。日常的な避難訓練なども頻繁には行われていません。そこで、日本の高い防災意識を海外に広めるきっかけとして、この防災ワークショップを活用できたらと考えています。

少人数のグループ形式で行い、地図に示した土地をフィールドとして、山火事が発生した際の避難時の課題を考えます。その際に、市民や企業など、それぞれの役職カードを事前に決めることで、さまざまな立場からの避難の課題について考えることができるようにしています。他にも、移動手段や延焼速度などさまざまな条件を設定しています。

そして、それぞれの課題に対し解決策を考え、グループでまとめます。以上のステップを経て、防災として足りていない視点や継続して意識すべき点などを挙げ、防災意識の向上を図ります。