活動報告：持続的なシェルター運営をめざして

皆さまからいただくご支援で、私たちはシェルター建設を進めています。
一方でよくいただく質問があります。「建設後、シェルターの運営費はどうするのですか？」

保護された猫や犬の餌代、予防接種や医療費、猫トイレ、そして働くスタッフの給与など、日々の経費は欠かせません。

Nairobi Feline Sanctuary（NFS）では、里親になってくださる方に譲渡費用をお願いしています。そこには予防接種や、子猫の場合は将来必要になる避妊手術費用も含まれています。ですが、この譲渡費用だけでは十分ではなく、個人の寄付や、ホテルなどから依頼を受けて敷地内の野良猫をTNR（捕獲・避妊・リリース）する活動で得られる寄付に支えられているのが現状です。

NFSの菜園ではキャベツが育っている。保護ネコたち、外で日向ぼっこ中、プロジェクトではこの外のエリアを広げる予定。

NFSでは移転先の広い土地の特徴を生かし、持続的な運営に向けた工夫も始めています。
広く肥えた土地であるため、有機野菜の栽培をスタートしました。ケニアの食卓に欠かせないケールは青々と育ち、キャベツも大きくなり始めています。今後はピーマン、ズッキーニ、トマトなども栽培し、ナイロビの家庭やレストランに販売する予定です。

さらに、シェルターが完成したあかつきには、敷地内にピクニックエリアを設け、ナイロビ市街から日帰りで訪れる家族連れが自然を楽しみながら、保護された猫や犬、そしてヤギたちと触れ合える場所となることを目指しています。子供達が動物愛護について学び合える場にすることが、NFSの大きな夢です。

自然に囲まれた広い敷地では将来ピクニックテーブルを設置し、子供達が保護猫や犬と触れ合えるサンクチュアリにする予定

そのためにも、まずはこのプロジェクトを成功させ、猫たちが安心して暮らせるシェルターを完成させたいと思います。
残りわずかな日数となりましたが、引き続きご支援・シェアをどうぞよろしくお願いいたします。