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日本の経験で世界130万人の命を救いたい! 肝炎プロジェクト

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このプロジェクトでは無期限で寄付を募集しています。「毎月」のコースで支援した場合、すでに完了した決済をキャンセルすることはできませんが、将来の決済を解約することができます。

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プロジェクト本文

 

このプロジェクトについて

このプロジェクトについてかつて日本で「国民病」とも言われた感染症、「肝炎」。長年の努力によって、現在は多くの命が救われるようになりました。しかし世界では年間130万人という大勢の人がいまだに肝炎によって命を奪われています。

 

すでに治療法があり、予防法もある感染症で、今も多くの人が命を落としている。日本の経験をいかして、この現状を変えようと、私たちピースウィンズ・ジャパンは肝炎プロジェクトを推進しています。検査体制の整備や、予防や治療を促進する啓発活動の支援をしています。

少しのご寄付で多くの人にワクチンや検査を提供できます

 

ピースウィンズは2023年にも、肝臓の状態を詳しく診断できる検査機器、フィブロスキャンを贈るためのクラウドファンディングを実施しました。みなさまのあたたかいご支援のおかげで、ブルキナファソ国立ムラズ研究所に1機のフィブロスキャンを贈呈できました。その後、現地のNGOアソー・エパティットで活用されており、検査事業を通じて機器の維持・メンテナンス費用も捻出することに成功。フィブロスキャンを現地の肝炎対策に長く生かしていくための道筋が見え始めています。

 

自覚症状がない肝炎を対策するには、検査や啓発が大切です。そこで今回、現地で継続的に検査キャンペーンを実施し、効果的な啓発活動を展開するためのご支援を募ることを決めました。無料、あるいは安価に検査を受けられるキャンペーンを実施することで、経済状況に関わらず多くの人に検査を受けてもらいながら、肝炎の予防や治療について知ってもらう啓発活動の場として活用することができます。

 

灯り始めた希望の火を守るためにも、ぜひ再び、みなさまのお力をお貸しください。

 

治るはずの病気なのに…世界にはびこる肝炎の恐怖

肝炎は世界三大感染症と言われる「結核」や「HIV(エイズウイルス)」、「マラリア」に匹敵する犠牲者を出しているにもかかわらず、国際社会の関心が低く、支援が乏しいのが現状です。WHO(世界保健機関)によると、感染者の多くはアフリカやアジア。最大の感染ルートは出産時の母子感染で、B型肝炎の新規感染の63%がアフリカで起こっています。

 

肝炎は世界三大感染症と言われる「結核」や「HIV(エイズウイルス)」、「マラリア」に匹敵する犠牲者を出しているにもかかわらず、国際社会の関心が低く、支援が乏しいのが現状です。WHO(世界保健機関)によると、感染者の多くはアフリカやアジア。最大の感染ルートは出産時の母子感染で、B型肝炎の新規感染の63%がアフリカで起こっています。

 

▶肝炎の現状について動画で解説しています

【肝炎】日本が克服した病で苦しむアフリカを、日本の医療で救いたい!

 

日本だからこそできること

日本においても、B型肝炎はかつて国民病と呼ばれるほどまん延した病でした。状況の改善につながったカギの1つは、地道な啓発活動です。症状がすぐに現れず見えにくい病である肝炎の正しい知識を広め、検査や治療を促すことに貢献しました。地道な啓発活動がいかに対策に有効か、それを証明する成功体験を持つ日本だからこそ、今世界で肝炎に苦しむ人々にできることがあります。

 

西アフリカにある最貧国の1つ、ブルキナファソで生まれ、現在患者団体「SOS肝炎」の代表を務めるクレール・オルタンス・サノンさんは、日本の肝炎克服の歴史に勇気づけられたという1人です。

 

 

■「ブルキナファソでも絶対にできる」親友の遺志を継ぐオルタンスさんの挑戦

 

身近なのに誰も知らない、見えない病の恐怖

オルタンスさんはブルキナファソ第二の都市、ボボ・ディウラッソで生まれました。アルジェリアの大学でスポーツ学を学びハンドボール選手として活躍、俳優として映画にも出演……と華々しい経歴を持つ彼女は、自身の経験をきっかけに、ブルキナファソでのB型肝炎の患者団体での活動に人生をささげることになります。

 

母国で肝炎啓発・予防に奔走するオルタンスさん(中央)

 

「あなたの血液は使えない。重い病気にかかっているから」――。マラリア流行下の1998年、苦しむ人のために少しでも役立ちたいと献血会場に向かったオルタンスさんを待っていたのは、衝撃的な宣告でした。それも、どんな病気なのか、何をすればいいのかすら聞いても教えてもらえません。約1年後に「B型肝炎」の病名が判明してからも、この病気の詳細を分かる人が誰もおらず、極度の情報不足に苦しみました。

 

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、自覚症状がないまま時間をかけて病気が進行します。肝炎が進行して症状が出るときには、すでに肝硬変や肝がんなど治療の難しい段階に至っていることが多いのです。腹水や黄疸(おうだん)などの症状で亡くなる人は多くても、それを「肝炎」の結果だと認識している人はほとんどいない、というのがブルキナファソの状況でした。

 

「看護師だった父を含め、肝炎という病気を詳しく知る人は誰もいませんでした。体に不調は出ていませんでしたが、自分がこれからどうなってしまうのか、とても不安でした」(オルタンスさん)

 

人生を変えた出会いと別れ

2011年、幼稚園の先生として働いていたオルタンスさんに転機が訪れました。大学進学を機に離れ離れになっていた幼なじみのヤラさんとの再会です。ヤラさんもB型肝炎に感染し、肝炎にまつわる民間団体の先駆け的な存在として手探りで活動していました。彼女と出会ってオルタンスさんは自らを襲う病気のことを初めて知り、患者支援や肝炎対策の活動に身を投じていくことを決めます。

 

再会後まもなく、2人は今に続く肝炎患者団体「SOS肝炎」を立ち上げました。代表を務めるのはヤラさん。啓発活動、検査や治療の呼びかけ、理解ある医師の協力を得て検査のイベントの開催、肝炎の患者を集めての対話の会――。2022年にヤラさんが急逝するまで、2人は二人三脚で母国の肝炎を巡る状況を少しでも良くしようと奮闘しました。

 

オルタンスさん(右から2番目)とSOSなどの仲間たち

額縁に入っているのはヤラさんの写真

 

「彼女との出会いは人生の選択を豊かにしてくれました。彼女がいなくなっても、SOS肝炎が私にとって大事な場所であることは変わりません」。ヤラさんから団体代表の立場を引き継いだオルタンスさんは、活動を少しでも前に進めたいと決意を新たにしています。

 

停滞する肝炎対策

ブルキナファソにおける肝炎を巡る課題は大きく2つあります。1つは検査や治療にかかる費用の問題、そしてもう1つは肝炎の認知度の低さや無理解です。

 

ボボ・ディウラッソの医療機関の様子(点滴室の患者と家族)

 

自身も肝炎の情報不足に苦しんだオルタンスさんは、特に2番目の課題が重要だと考えています。オルタンスさんが肝炎を宣告された時代から20年以上の時が過ぎましたが、いまだに状況は改善していないと感じているのです。

 

自身が肝炎について知ってからは、周囲にも肝炎の知識を伝え、ワクチン接種や検査を受けるよう働きかけているものの、検査・治療を怠ったために亡くなる方は後を絶ちません。最近も妹さんのご友人が、妊娠中の奥さんを遺して亡くなったと言います。

 

すぐに症状が出なくても、肝炎は恐ろしい病気であること。ワクチンの接種や検査、迅速で適切な治療が対抗策として有効なこと。さらに効果の裏付けのない伝統療法や感染経路など肝炎に関する誤った情報を是正するなど、啓発・広報活動を続けています。

 

しかし、実際には資金の問題でやりたいことのごくごく一部しか実現できていないのが実情です。メディアにも取り上げられるような集客力・拡散力のあるイベントをもっと開催したいと以前から考えていますが、現状は草の根的な啓発活動ですらも継続的に取り組む余裕はありません。ブルキナファソ全土の問題でありながら、都市部でしか活動できていないことにも忸怩(じくじ)たる想いがあると言います。

 

日本から希望を与えたい

ピースウィンズでは2023年にブルキナファソでの肝炎プロジェクトを開始して以来、日本の患者団体やSOS肝炎を含む現地の団体と連携し、検査機器の提供や検査キャンペーンへの協力といった取り組みを進めてきました。オルタンスさんはその一環で来日した際に、強い希望を感じたと言います。「ブルキナファソの肝炎感染は非常に深刻で、大勢の感染者を見つけ出して対処するには多大な努力と強い意思の力が必要です。しかし、肝炎から立ち直った日本の姿を見て、ブルキナファソもできる! と強く感じました。絶対に諦めないと決意しています」

 

ピースウィンズでは、日本の経験を生かし、アフリカで使用できる肝炎の啓発資材の作成、地域に肝炎の正しい知識を伝えるブルキナファソ版「肝炎コーディネーター」の育成などを通じて、オルタンスさん率いるSOS肝炎とともに肝炎に苦しむ人をひとりでも多く救いたいと考えています。

 

市場で行った肝炎検査キャンペーンの様子

 

みなさまのご支援でできること

みなさまにご支援いただいた資金は、SOS肝炎など現地の提携団体が検査キャンペーンを実施するために必要な検査キットの調達、また啓発活動を効果的に行うための啓発資材の開発などに使わせていただきます。また、現在まだ取り組めていない、国内避難民に対する支援を始めるための調査費用などにも充てさせていただきます。

 

先生として働いて自身の家族を支える傍ら、SOS肝炎の活動にも注力するオルタンスさん。彼女の活動を支え、ブルキナファソの現状を変えるために、肝炎と闘ってきた日本だからこそ、できることがある。みなさまのあたたかいご支援をよろしくお願いします。

 

※集めた寄付金の一部を、検査試薬や物品の購入などのため、現地提携団体に寄付することがあります。現地提携団体は、患者当事者が設立した、首都ワガドゥグに拠点を置く「SOS肝炎(SOS Hepatites)」と、国立研究所の研究者らが設立した、第二の都市ボボディラッソに拠点を置く「肝炎と闘う(Assaut Hepatites)」の2団体です。プロジェクト代表の榛田が2019年に研究者から紹介を受け、ピースウィンズとしても2023年からお互いに事務所を訪問し一緒に事業を行うなど、協力・交流してきました。SOS肝炎とは2024年度に検査キャンペーンを実施し、今年も実施を予定しています。「肝炎と闘う」には、国立ムラズ研究所にピースウィンズが寄贈した検査機器を、彼らの運営する診療所で現在も活用してもらっています。寄贈を受け取ることについての了承と、名称掲載に関する許諾も取得しています。 

 

 

税制上の優遇措置について

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパンは広島県により認定された「認定NPO法人」です。ピースウィンズ・ジャパンへの寄付は、寄附金控除の対象となります。 希望された方には、後日「寄付金受領証明書(領収書)」を送付致します。

 

寄付金受領証明書(領収書)名義:ご支援時に記載いただく「ギフトお届け先」を宛名として作成します。

寄付金受領証明書(領収書)発送先:ご支援時に記載いただく「ギフトお届け先」にお送りします。

寄附の受領日(領収日):READYFORからピースウィンズ・ジャパンに入金された日となります。

寄付金受領証明書(領収書)の発送:領収書は毎月送付いたします。大切に保管していただきますようお願いいたします。 

 

※ピースウィンズ・ジャパンへの寄付金など取扱規程は下記をご参照ください。

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン寄付金等取扱規程(PDF)

 

 

 

 

 

 

<留意事項>
・ご支援にあたり、利用可能な決済手段はこちらをご覧ください。(リンク
・本プロジェクトでは、お1人様1コースへの支援となります。複数コースへのご支援は出来かねますのでご了承ください。
・本プロジェクトでは、毎月の継続的なご支援を募集しています。初回ご支援時に1回目の決済が行われ、翌月以降は毎月10日に決済が行われます。ご支援に関するご質問は、こちらをご覧ください。(リンク
・ご支援確定後の返金は、ご対応致しかねますので何卒ご了承ください。翌月以降のキャンセル(解約)については、こちらをご覧ください。(リンク
・コースを途中で変更することはできません。お手数をおかけしますが、一度支援を解約していただき、ご希望のコースに改めてご支援ください。支援の解約方法は、こちらをご覧ください。(リンク
・ ご支援完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合があります。

 

寄付金が充てられる事業活動の責任者:
大西健丞(特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン)
団体の活動開始年月日:
1996年2月1日
団体の法人設立年月日:
1996年2月1日
団体の役職員数:
100人以上

活動実績の概要

ピースウィンズは災害や紛争、社会構造の変化などによって危機にさらされた命に対して国内外問わず支援活動を行う、日本発祥のNGO(非政府で非営利の民間組織)です。 大西健丞により1996年に設立され、世界各地に支援を届け続けています。

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プロフィール

「必要な人々に、必要な支援を」 ピース ウィンズ・ジャパンはこの合言葉のもと、国内外を問わず、あらゆる社会問題に取り組んでいます。 ピースウィンズは、国内外で自然災害、あるいは紛争や貧困など人為的な要因による人道危機や生活の危機にさらされた人びとを支援する日本発のNGO(非政府組織)で、大西健丞により1996年に設立され、これまでに世界39カ国で活動してきました。 緊急災害支援プロジェクト「空飛ぶ捜索医療団」の運営や地域活性化、犬や猫の殺処分ゼロを目指す動物保護活動「ピースワンコ・ジャパン」など、社会課題の最前線で解決に全力を尽くすソーシャルプラットフォームとして挑戦を続けています。

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