寄付総額
目標金額 35,000,000円
- 寄付者
- 2,392人
- 募集終了日
- 2023年12月25日
イベントレポート後編|まち全体を、なんちゃって家族にしようじゃないか。
11月18日、サイボウズ東京オフィスで開催されたリアルイベント【講演会】奥田知志講演会 抱樸 活動35年"ひとりにしない"支援の集大成「希望のまち」。本記事では、その様子を一部抜粋してご紹介します。
イベントレポート<前編>はこちら
https://readyfor.jp/projects/2023kibou/announcements/29860
※YouTubeからアーカイブ配信の視聴が可能です。
希望のまちイベント@東京サイボウズ 奥田知志 / 牧野圭太 / eri / 手塚由比
これはひとつの実験。まち全体を、なんちゃって家族にしようじゃないか。
eri:今回「希望のまち」のサポートをさせていただいているのですが、建物についてはラフスケッチを拝見しただけだったので、(手塚さんから建物の話を聞いて)あのまちがこんな風に具現化されるんだなぁと感じました。
今のこの社会で、どういった人と人との繋がりが必要なのか、そのロールモデルが福岡県の北九州市にできるということで、これをきっかけにして他の地域も、「あ、こういう風にしていかなきゃいけないよね」と気づくことができる。もう、「希望のまち」が私たちの希望そのものだと思います。このまちづくり、社会づくりみたいなものが各地域に広がっていった時に、今の社会で欠けているものが育っていくんじゃないかな。
奥田知志(以下、奥田):そうですね。実はこのまちはひとつの実験だと思っていて...まち全体をなんちゃって家族にしようじゃないかと言っているんです。なぜかというと、日本はこの40年の間で世帯の構成が明らかに変わったから。今いちばん多いのは、およそ40%で単身者。夫婦と子供は25%しかいない。1人暮らしの人は、地域の中に家族持ちがいっぱいいる、たまたま自分は1人暮らしと思ってるかもしれないですが、現実は違うんです。実は地域の中でいちばん多いのは単身者にも関わらず、何かことが起これば身内の責任、家族でなんとかしろって言い続けている。そこにはもう身内がいない。だったらここに大きな身内作っちゃおうという、そんな発想です。
牧野圭太(以下、牧野):僕は企業の広告コミュニケーションに関わる仕事をしているのですが、そういったものはもっと社会に紐づけられるんじゃないかと思っています。大企業は利益を上げているけれど、こんな世の中で、社会全体は全然良くなっている気がしないという...その構造が顕著になってきているので、少しでもこういった抱樸のような活動に(企業を)繋げていくというチャレンジをしたいなと思いながら仕事をしています。
「希望のまち」は、今まで絶対なかったような構造の施設で、すごいなと思っています。言い方が正しいかは分からないけれど、救護施設でありながら商業施設的なものでもあって...新しい公民館みたいな場所を作るというのはすごい。本当は、国や自治体がもっとやってほしいなと思ったりはしますけど。
手塚由比(以下、手塚):本当だったら公共の仕事なのかもしれないけど、抱樸がやっているということですよね。ひと昔前だと、隣の人と余りものの野菜のやり取りとかが当たり前にあって、塀があっても、塀越しにそんなやり取りをしていた。それが今は全然そういう世の中じゃなくなっちゃって、みんなそれぞれ勝手に生きていて、みんななんとか自分で頑張るよみたいな状態になっている。でも本当はそうじゃなくて、みんなが仲良くなれれば、余りもののやり取りだけじゃなくて、何かあったら「大丈夫?」とか、気軽に声をかけ合えるようなそういう社会に近づけるように、私も建築でお手伝いできればという想いがあります。
「困ったら来なさい」じゃ全然だめ。目的がなくても来たくなるような、デートスポットみたいな場所にしたい。
eri:アクティビストとして気候変動について活動をはじめて、人助けだったり社会にいいことをって言うと、一歩引かれちゃったりすることが多くあります。そうなった時に、なんか楽しい、かっこいい、なんか心地がいいっていう切り口は、もう絶対的に必要なドアで。抱樸はまさにその1番星になるんじゃないかなと思っています。「希望のまち」という存在自体もそうだけど、この中での取り組みというのも「あれ、なんかイケてること やってんな。ちょっと真似してみたいな」という風に絶対になると確信しています。
奥田:手塚さんに建築をお願いしているのは、ひとことでかっこいいとか言うと、ちょっと語弊があるけれど、やっぱり建物が持っている力。機能性だけじゃなくて、もっと五感に訴えてくるようなものがある。それで手塚さんにどうしても担当してほしいということで、お願いしているんですが、かっこいいとかクールといったことについて、手塚さんはどう考えていますか?
手塚:デザインとしては、《かっこいい》というのは《気持ちいい》の延長にあると思っています。建築は、柱や壁を作ってどうしても分断するものです。ですが空や景色、街といった外の環境が、建築を通して中の人と繋がることもできる。それが実現できたときに、気持ちの良さだったり、かっこよく見えたりするんじゃないかな。
奥田先生には、ここをデートスポットとしてみんなが来たくなるような場所にして欲しいと言われました。ここに来たら、ボランティアになるんだとか堅苦しく考える必要も全然なくて、ちょっと楽しそうだし、人もたくさんいるから行ってみたいねって、そんな場所になるといいですね。
奥田:言いました(笑)。困ったら来る場所、困ったら来なさいじゃ全然だめなんです。もっと言うと、困ったら相談しなさいっていうのも、来ません。何かあったらって言っても、来ないですね。やっぱりね、日常があるから「ちょっと、どうしたん?この頃元気ないよね」みたいな話になるわけで。
だから変な言い方だけど1階の部分は、特に意味のない空間を作ろうとしています。福祉や支援の世界というのは、《強目的的》な世界です。例えば福祉の相談窓口ですって言ったら、手帳のある人しか来れない。だからこそ私は、このまちを《なんちゃって家族》にしようと言っています。家族の機能とは何か。最後の家族の機能は、何気ない日常・意味のない日々だと考えます。ですので「希望のまち」は、目的がなくても来れるようにしたいんです。
牧野:広告の世界では広告の賞とかあって、僕はそういうのあまり好きではなくてどうなのかなと思う部分もありますが(笑)、このまちの取り組みはグッドデザイン賞のようなものをガシガシ取りまくって欲しいなという気もします。ちょっとミーハー的にみんなに知ってもらえる機会というか。素敵な場所を作って、かっこいいとか気持ちがいいとか、そういったことを追求することで、広がりが生まれていくことが絶対にある。今日イベントに来てくださっている皆さんの力も借りたり、徐々に外側へ広げていけるんだろうなと、改めて思いました。
わたしだけじゃなくて、あなたがいる。そこに希望を見出していこうというのが、「希望のまち」です。
奥田:これまでの《まち》は、家族が最小単位でした。ですからその家族が脆弱化した現代で、《まち》が成立しないのは当たり前なんですね。1個1個のブロックがもう崩れているのに、その集合体としての《まち》を描いてきたから、できない。だったらこのブロック自体を、大きなブロックに変えちゃおうというのが、この「希望のまち」という発想です。
実は今、資材がどんどん高騰していて、建物は当初考えていた4階を3階に変えたけれども、それでも予算は1.3倍になりました。それでも手塚さんたちが見事に我々の思いをもう1回形にしてくださいました。ひょっとしたら、3階建てにしたことで隣の人の声が一層近くなったかもしれません。ですから、いい面もあったなと思っているんです。
「希望のまち」には、“ わたしがいる あなたがいる なんとかなる ”というキャッチフレーズがあります。「なんとかなるって、どうなるの?」とよく聞かれますが、それは分からない(笑)。それを一緒に探すのが、《わたしとあなた》という関係なんですね。解決しなくても、あなたがいてくれたらなんとかなる。わたし自身がわたしのことを諦めた時に、《わたしのことを諦めてくれない人》が1人でもいるか。最終的には、そこの勝負になる。わたしだけじゃなくて、あなたがいる。そこに希望を見出していこうというのが、「希望のまち」です。
今、クラウドファンディングをやっています。応援してくれる人数が多いというのも、抱樸のプロジェクトの特徴のひとつで、本当にありがたいなと。メッセージも毎日読ませていただいていますけど、勇気づけられています。ぜひ、応援していただきたいと思います。
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本記事でご紹介したのは、配信のごく一部です。
全貌はぜひアーカイブ動画をご覧ください。
▼希望のまちイベント@サイボウズ東京オフィス 奥田知志 / 牧野圭太 / eri / 手塚由比
希望のまちイベント@東京サイボウズ 奥田知志 / 牧野圭太 / eri / 手塚由比
皆さまからのあたたかなお心を受けて「希望のまち」は、実現に向けて進んでいます。ですが今ここで改めて、SNSやご友人へのご共有をお願いいたします。今回のクラウドファンディング終了まで、1ヶ月を切りました。どうか最後まで応援をよろしくお願いします。
ギフト
1,000円+システム利用料
希望のまち応援コース|1千円
■お礼のメール(*2024年1月末までにお送りいたします)
■希望のまち特設WEBページにてお名前の掲載
(*ご希望者のみ。2024年2月ごろに掲載を予定しています)
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(*2024年2月までにメールにてお送りします)
■寄付金領収書の発送
(*2024年1月末までにメールにてお送りします)
※ 個人によるご寄付で「寄付金控除」を受けるためには、年間2,000円を超える寄付が必要です。
※ご支援の際はページ本文末尾記載のご注意事項を必ずご確認ください。
- 申込数
- 383
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2024年7月
3,000円+システム利用料
希望のまち応援コース|3千円
■お礼のメール
■希望のまちクラウドファンディング特別ステッカー1枚
(*毎月お配りするステッカーの色が変わります。10月:クリア、11月:緑色、12月:黄色をお届け予定です)
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(*ご希望者のみ。2024年2月ごろに掲載を予定しています)
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※お礼メールと寄付金領収書は2024年1月末までのお届けを予定しています。
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- 申込数
- 1,079
- 在庫数
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