目標金額達成のご連絡とネクストゴールのご案内

支援者の皆様

 

代表の北海道大学医学部3年の中村恒星です。

 

この度、皆様の多大なるご支援と温かいご声援のおかげで無事目標金額を達成することができました。

年末のお仕事でお忙しい時に、皆様が私たちのページを読み、ご支援していただいたことに厚く御礼申し上げます。

 

クラウドファンディングを行うと決めた当初、本当に私たちの小さな活動を支援してくださる方がいらっしゃるのか、不安が大きくありました。

 

しかし、公開当日から50%以上のご支援をいただき、本日深夜無事に達成することができました。

 

皆様の温かいご支援をいただけたことを大変嬉しく思うと同時に身が引き締まる思いです。

この度はご支援いただき本当にありがとうございました！

患者さんに笑顔を届けるためにより一層頑張っていく所存です。

 

 

ネクストゴールに向けて

 

大変恐縮ですが、以下ネクストゴールに関するご案内をさせていただきます。

 

現在、私たちのこのプロジェクトにはひとつ大きな障壁がまだ残っています。

それは、医療への応用を考えた時に「安全性」という大きな課題です。

私たちが製造している「andew」は、表皮水疱症の患者さん方には何度も試食をしていただき、症状に差はあれど大多数の患者さんは、安全に食べることができることがわかりました。

 

しかし、表皮水疱症以外の他の疾患の患者さんにどこまで安全に適応できるかは科学的に検証する必要があります。

 

 

上図は、食べるという行為を少し医学的に表現した図です。

青い塊が食物です。

食べるという行為は、大まかにもぐもぐする口腔期、ごっくんと飲み込む咽頭期、食道を通り胃へと送られる食道期に分けられます。

 

表皮水疱症の患者さんは、口の中が荒れている主に口腔期に障害がある患者さんです。

つまり、飲み込むを行う咽頭期はそこまで障害されていないことが多いです。

（患者さんひとりひとりの個人差や症状の波により違いがありますので一概に言及できないことはご了承ください）

 

しかし、高齢者など主に咽頭期に障害を有する方は、気管に誤って食物が入ってしまい、窒息や誤嚥性肺炎を発症する危険性があります。

 

嚥下障害の程度も柔らかい食事なら食べられる方から、ドリンクでさえ飲むことができない方まで幅広くおられます。

どの程度の嚥下障害の患者さんまで安全に「andew」を食べていただけるか、試験を行い数値として算出する必要があると考えています。

 

現在、北海道大学の各機関と連携をとり、物性評価、安全性評価などの研究を行う準備を進めております。

しかし、この研究費用の目処が立っていないのが現状です。

 

ネクストゴールでは、患者さんに安全に食べていただくために、この研究費を集めることができればと考えております。

皆様のお力に頼るばかりで大変心苦しいですが、あと88日間ページが公開されておりますので、拡散やご支援のほど何卒宜しくお願い致します。

 

2019年12月29日

北海道大学医学部医学科3年　中村恒星

天使大学看護栄養学部栄養学科4年　齊藤紗輝