皆生が生んだオリンピアン　小原 工 選手

「私をアスリートとして育ててくれた大会」

　大学を卒業してから地元に帰ってきた私は1990年の第10回皆生大会でトライアスロンデビュー。レースは散々たるものだったが、ここから競技人生をスタートして本当に良かったと痛感しています。
　皆生トライアスロンを通して出逢った沢山の人々は今でも私の宝であり心の支えとなっています。ともに汗を流し練習した仲間、レース中競り合いながら会話をした仲間、レース後喜びを分かち合った仲間、レース中温かく支えていただいたボランティア・大会スタッフの皆さん、沿道で応援いただいた皆さんなどがそうです。学生の頃読んでいた本で「出会いを大切に」と書いてありましたが、皆生トライアスロン出場を重ねてからは本当にその通りにすることが大事なことだと思いました。

私は皆生大会でトライアスリートして育ててもらったと思っています。ここで育ててもらったからこそ国内外のレースを転戦するようになった時も皆生スピリッツを忘れたことは一度もありません。日本代表として世界のレースなどに出場してもKTC（皆生トライアスロンクラブ）のユニフォームを着用して世界に挑んでいました。指導者となった今も皆生大会は私にとって本当に大切な大会であり、現在指導させていただいているジュニア選手たちの中には皆生で優勝することが目標という選手もいます。子どもたちにも皆生トライアスロンの素晴らしさ・魅力が伝わっているのです。これは私にとっても本当に嬉しいことです。

する・みる・ささえるという言葉があります。選手として出場する選手、皆生大会を観戦、応援しに来る人、大会スタッフやボランティアとして選手を支える人。どの立場の方々もこの皆生大会では選手と同じようにレースしているかのように感じることがあります。する人、みる人、ささえる人みんな熱い熱いエネルギーが流れているかのようです。年に1回の皆生トライアスロン大会はどの立場の人々にも今ではなくてはならない存在になっているのではないでしょうか。一言では表すことができない喜びや感動など熱いエネルギーで溢れているのが皆生大会の一日です。
　なぜ、全国のトライアスリートが毎年ここ米子市皆生に集まって来るのか？そこに皆生トライアスロン大会の大きな大きな価値があるように思ってなりません。

　結びに、皆生大会がいつまでも継続されることを願い、まずは、来年の４０回記念大会に向けて皆様のご支援ご協力をお願いします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　チームエフォーツ代表　小原　工