カラスに襲われて大怪我を負った猫を住民が保護

近代美術館の敷地内で猫がカラスに襲われているのを通りがかった男性が目撃。２月１８日のことです。近くで経営する会社へ出社する途中だった男性は妻に連絡を取り、猫がそれ以上カラスに襲われないよう、学芸員の女性とともに見張っていました。妻と高校生の息子がダンボールとタオルを持って車で駆け付け、猫を保護。家族は猫を飼っていたわけではなかったので、インターネットで近くの動物病院を調べ、連れて行きました。

猫は大怪我を負っていました。カラスに激しく突かれたのでしょう、背中はぱっくりと開き、喉やからだのあちこちに傷を負っていました。目もあまり見えていない様子。連れて行った動物病院では応急処置が行われ、家族はひとまず区内の自宅に連れて帰りました。しかし、マンションは賃貸でペット不可。高齢で弱っている猫を何とか引き取れないものか貸主と交渉しましたが、どうしても許可されませんでした。これからどうしたらよいのか、悩み抜いた末、途方に暮れて、千代田保健所に涙ながらに相談したのです。

２５日（木）保健所職員とちよだニャンとなる会ボランティアが一緒に家庭を訪問。
お家での様子を見ても、猫はほとんど動かず、そうとうに弱っていると思われます。猫を引き受け、そのまま協力動物病院に搬送したのでした。現在、検査、診療が進んでいるところです。