高田歌舞伎を継いだ女役者刊行プロジェクト
高田歌舞伎を継いだ女役者刊行プロジェクト

支援総額

2,069,000

目標金額 1,300,000円

支援者
171人
募集終了日
2021年7月10日

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2021年07月06日 08:00

気仙わたしのふるさと(11)「女歌舞伎を追って」〈後篇〉

初めて見る村歌舞伎

 高田歌舞伎の座長・浅尾左朝次とゆかりの女歌舞伎役者たちを追い求めて、愛知県にも出かけました。1996(平成8)年12月のことです。
 資料を求めて名古屋市教育委員会に電話した際、愛知県が全国の村歌舞伎七団体を招いて、『ふるさと歌舞伎大集合』という催しを開くことを教えてもらいました。担当する県文化振興局に電話すると、名古屋市教育委員会から連絡が入っていたようで、「ぜひおいでください。自由に取材していただいて結構です」とのこと。有給休暇を取り、自腹の3泊4日の旅に出ました。
 催しは愛知芸術文化センターで2日間開かれました。どの団体も大拍手を浴びる熱演で、初めて見る地芝居(村歌舞伎)に胸が躍りました。特に印象深かったのが埼玉県の「小鹿野歌舞伎」と、愛知県の「豊川をとめ歌舞伎」でした。
 前者は、秩父の山間のまちで連綿と受け継がれてきた伝統歌舞伎です。出し物は失念しましたが、逞しさとバイタリティーにあふれ、土の臭いさえ感じさせる舞台に圧倒されました。後者は小学生の少女たちの団体で、出し物は「義経千本桜」。狐忠信役の少女が、本当に狐が乗り移ったかのように切れのいい動きで飛び跳ねて花道を進む姿に、目も心も奪われたことを今も思い出します。

 

地域の伝統文化の可能性

 取材窓口となってくれた県職員の田中民雄さん(後に日進市副市長)が、こんな話をしてくれました。
 「西洋のものだけでなく、地域の伝統文化を基盤にしていけば、新しい可能性が出てきます。だから、地域の伝統文化を子孫につなげていかなければなりません。伝統文化は一度潰れると、復興に相当の時間がかかります。復興に特効薬はありません。潰さないためには後継者の育成が重要で、そのためには関心をもってもらうことが大切なのです。ただ、一度に火を燃やすとすぐに消えてしまうので、派手な援助はしないのも基本です」
 『ふるさと歌舞伎大集合』は将来を見据え、先人から受け継いできた文化遺産を保存・継承しようとする企画だったのです。愛知が県を挙げて守ろうとする伝統文化のひとつが村歌舞伎でした。しかし、気仙の地では一顧だにされないまま、途絶えました。「何としても気仙の村歌舞伎の歴史を書き残さなければ」との思いを新たにしたものです。この時の訪問で多くの方々とご縁ができました。
 特に田中さんと安田文吉先生(当時・南山大学教授)とは現在も交流が続き、今回の本の執筆・出版に当たっても指導、助言をいただいています。

 

19歳の折、トキワさんは師匠浅尾朝之正より「左朝次」の襲名を許された。その許可書を手にするのは
トキワさんの息子の昇さん。昇さんも幼い頃、歌舞伎の舞台を踏んだことがあるという。
すでに母トキワは高田歌舞伎の座長であった

 

リターン

2,000


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お気持ちコース

■サンクスレター

■本1冊お届けします

申込数
43
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

3,000


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本と名入れのコース

■サンクスレター

■本1冊お届けします

■名入れ:本の巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます(お申し込みの際に名入れの「有無」を選んでいただきます)

申込数
36
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

2,000


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お気持ちコース

■サンクスレター

■本1冊お届けします

申込数
43
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月

3,000


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本と名入れのコース

■サンクスレター

■本1冊お届けします

■名入れ:本の巻末に支援者としてお名前を入れさせていただきます(お申し込みの際に名入れの「有無」を選んでいただきます)

申込数
36
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2021年9月
1 ~ 1/ 9


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