【絵本の裏話】

「構想から完成までの道のり」　

　この絵本は構想から原画完成まで約2年の期間がかかっています。

　保育士をしていた時に子ども達との遊びの中から構想が生まれ、ストーリーを作り始めましたが、やはり保育士という毎日が多忙な中で絵本を完成させるというのは難しく、自分に言い訳を重ねながら完成を先延ばしにしていたからです。

 

　ストーリーが固まり、いざ絵を描き始めると「イラストの構図」や「自分の画力」、「キャラクターの魅力」といった自分の絵の表現力になさに、打ちひしがれ壁に叩きつけられていました。

　下書きを何枚も捨て、登場人物のポーズも何度も描き直し、どんどん気力はなくなっていました。

 

　それでも家族や周りの友人や後輩に「絵本を描きたいと思ってる」と想いを話し、伝えることで自分の気持ちを断ち切らないよう持続させていました。その時に家族や友人、後輩達は、僕の気持ちを笑うことなく「すごいじゃん！」「見せて！めちゃくちゃうまいね！」と言葉をかけてくれました。

　その度に「やっぱり頑張ろう！」と奮い立つことができました。

 

　そんな日々を繰り返し「形にできるかもしれない」と絵の完成が近づいてきたときに、僕は保育士を退職する時がやってきました。

　本当は自分のクラスや園の子ども達に僕が直接読んでいる姿を想像しながら描いていたので、それに間に合わなかったことが後悔として残っています。

 

　今の僕ができることは、このプロジェクトをなんとしても達成し、僕ができなかったことを現在、保育園や幼稚園、施設等、子ども達と関わる現場で働いている先生達に手に取って頂き、1人でも多くの子ども達にこのお話が届くようにすることです！

 

　ようやく、僕の夢に手がかかり始めたところ。この機会を逃さないために最後まで走り切りたいと思っています。

　ご支援、応援よろしくお願いいたします！