7つの冊子に記録された被爆体験を一冊の本にし、未来の世代に繋ぎたい
7つの冊子に記録された被爆体験を一冊の本にし、未来の世代に繋ぎたい

支援総額

1,519,000

目標金額 1,500,000円

支援者
114人
募集終了日
2021年12月24日

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2021年12月12日 08:08

「原爆、忘れまじ」から 「続 悲しい出来事」(抄)

N・Mさん

(当時17歳)

 昭和20年8月11日両親姉妹と朝早く国鉄の汽車で小長井駅から長崎へと向かいました。昨日(8月10日)は道ノ尾駅でストップでしたが、今日はノロノロ運転で大橋の川の手前で降りたのです。道路を浦上駅の方に歩き、坂を登り上がった所に、平地があり、その一角に城山町の弟の勤め先の三菱電機の実習工場と寮がありました。見渡す限り焼け野原で、先の方に学校が2校、外側のコンクリートの壁が残ってます。

原爆が落とされて3日も過ぎているのに、まだ煙が出ています。幸いに工場は爆風で潰されていたが、焼け残っていたのです。

 男の子が20人ぐらいと上司の人が2、3人集まっていたので、父母がその人達に弟の事を聞きますと、上司の方が、9日の日に生徒の3分の1ぐらいは運動のため、市外に出ていたとの事で、実習に残る生徒はノートに名前が控えてあると言われ、見てもらったら、弟の名前が書いてあったそうです。ペチャンコになった工場の下敷きになり大勢の友達と死んでいるのです。(中略)

 1メートルぐらい低いところに、材木を交互に上に何段も積み重ねて、その上に並べて焼くのです。名前が判っている子供は、名札を死体の前に建ててあるんです。 知らないおばあさんが声を出して泣きながら孫を探しに来たが、工場の下いると言われたとただうろうろするだけでした。孫の父親は兵隊に取られているので、孫が死んでいると申し訳がないと話してくれました。(中略)

・・・弟ではありませんでした。手首を引き出し引き出そうとしましたが、材木の重みで駄目です。

(中略)

 何かにつけて弟の事を思い出しては泣いていた母も4年後亡くなり、父も後を追う様に亡くなりました。

戦争は嫌です。原爆一つで何十万人の命が一瞬に消えるのです。戦争、原爆、辛い悲しい出来事は、私達の被爆の体験で終わりにしたいものです。現在の平和の尊さを命の限り大声で叫び、後世の人に伝えたいと思います。

 

 

リターン

3,000


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3,000|応援コース

・感謝の気持ちを込めてお手紙を送らせていただきます。
・リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はクラウドファンディング手数料やリターン費用を除き、「原爆、忘れまじ」の制作費用に充てることができます。

申込数
18
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年8月

5,000


5,000|「原爆、忘れまじ」セットコース

5,000|「原爆、忘れまじ」セットコース

・復刻したこの7冊に、あらたに作成する解説冊子を加えた8冊を箱入り書籍として制作します。
・5,000円を一口として、一口につき8冊箱入り書籍1セットをお送りいたします。二口のご支援であれば、箱入り書籍2セットとなります。
・ご支援いただいた全ての方に、解説冊子編集委員会から編集中定期報告(毎月予定)を送ります。亡くなった被爆者の方が残された資料や掲載されなかった証言などを、編集中の議論を紹介しながら報告します。
・編集委員会に寄せられた支援者のお便りもご了解を得て解説冊子に加えさせていただきたいと考えています。

申込数
45
在庫数
955
発送完了予定月
2022年8月

3,000


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3,000|応援コース

・感謝の気持ちを込めてお手紙を送らせていただきます。
・リターン費用がかからない分、いただいたご支援金はクラウドファンディング手数料やリターン費用を除き、「原爆、忘れまじ」の制作費用に充てることができます。

申込数
18
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2022年8月

5,000


5,000|「原爆、忘れまじ」セットコース

5,000|「原爆、忘れまじ」セットコース

・復刻したこの7冊に、あらたに作成する解説冊子を加えた8冊を箱入り書籍として制作します。
・5,000円を一口として、一口につき8冊箱入り書籍1セットをお送りいたします。二口のご支援であれば、箱入り書籍2セットとなります。
・ご支援いただいた全ての方に、解説冊子編集委員会から編集中定期報告(毎月予定)を送ります。亡くなった被爆者の方が残された資料や掲載されなかった証言などを、編集中の議論を紹介しながら報告します。
・編集委員会に寄せられた支援者のお便りもご了解を得て解説冊子に加えさせていただきたいと考えています。

申込数
45
在庫数
955
発送完了予定月
2022年8月
1 ~ 1/ 5

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