【CACI物語：卒業犬㉖「ビーボ」「ブルーノ」】

💛💛 I wish you a merry Christmas 💛💛

捨てられて寒さに震える猟犬が、

この世から、いなくなりますように！

 

 

CACIを知った最初のきっかけは、友人のブログでした。

そこから私もCACIのHPを覗くようになり

保護されている鳥猟犬たちの様子を日々眺めていると

俄然、GUNDOGに興味が湧いてきました。

CACIのHPを覗くことで、初めて“鳥猟犬”を知ったのです。

 

先住犬は猟犬ではありませんでしたが、やはり保護犬でしたので

保護犬を迎えるという選択は自然な流れでした。

 

当初はまだ”鳥猟犬”をあまり理解していませんでした。

なんと優雅な犬種だろうと思ったくらいです。

とりあえず里親登録をしたところ金子代表からお電話をいただきました。

そこで始めて鳥猟犬とは、セターとは、と詳しく説明をいただいたのです。

犬種の特性を詳しく理解しなければ、迎え入れた後

「こんなはずでは・・・」と犬も人も悲しい結果となってしまいます。

と、とても丁寧に話してくださいました。

そして、話を聞けば聞くほど、益々鳥猟犬の魅力に取りつかれ

縁あって、ビーボを譲り受けることになったのです！

 

ビーボは、愛護センターに飼い主が持ち込んだセッターです。

 

金子さんが、いつものように愛護センターを訪問した際

最終部屋にセッターが“ちょこん”といたそうです。

収容情報に記載があった記憶もなく、職員さんに伺った所

飼い主さんから持ち込まれたばかりだったそう。

飼い主さんがセンターに動物を持ち込むということは

翌日、即殺処分となります。

 

ただならぬ雰囲気を察してか

声をかけて近くに呼び寄せようとしても、尻尾を足のあいだに入れたまま

うろうろと歩き回るだけ。

優しく根気強く呼び続け、ようやく寄ってきてくれたそうですが

ただただ怯えていたそうです。

 

すぐさま引き取りを決断し、外に出そうとしても怯えるばかり。

そして何とか中庭に出したところ、ほっとした表情になったそう・・。

（引き取りの経緯）

http://tibaaigo.blog27.fc2.com/blog-entry-264.html

 

CACIシェルターに保護され、ボラさん達に愛情たっぷりお世話してもらうと、その後は、ブンブン尾を振りながら愛嬌をふりまき

敷かれたふかふかの毛布の上で、のびのびと体を横たえ、気持ち良さそうに眠るようになったそうです。

そんなビーボも我が家に来て、我儘で自分勝手な立派な家庭犬になりました。

甘ったれでとても可愛いビーボです。

 

その後CACI提携団体「いちねんいぬぐみ」

http://yunosun.blog.fc2.com/

から、もう1頭を迎えいれました。ブルーノです。

ブルーノは当初、CACIに保護されましたが、しばらくして「いちねんいぬぐみ」へバトンタッチされました。

長い間、愛護センターに収容されていたため、足は鉄の簀の子があたり、腫れていたそうです。

鳥猟犬を迎え入れることにより、私のライフスタイルに大きな変化はありませんでしたが、金子代表より、排泄を我慢させないようにとお話があり、朝夕夜にお昼のお散歩が増えました。

またフリーにすることが難しいため週一回はランで思い切り走らせるようになりました。

おかげで私も健康そのものです。

鳥猟犬との生活は、本当に楽しいものです。

鳥を見つけた時のイキイキとした表情は、横で見ている私もワクワクします。

一緒に鳥を探しに行き、見つけると共にソロリ、ソロリとターゲットに忍びよります。真剣な神妙な顔です。笑えます。最終的には、鳥は飛び立つという、単純な遊びですが、けっこうはまります。

外では、生き生きと気持ち良い走りを見せてくれるアクティブ犬ですが

家の中では甘々で、しぐさひとつひとつの可愛いこと！

ビーボは昨年、お空に旅立ちました。

我が家にきた9年間、本当に、本当に楽しい日々でした。

不要と捨てられたビーボは、私たち家族に多くの幸せをプレゼントしてくれました。

ビーボ、本当にありがとう！

そして、ビーボのように安易に捨てられる鳥猟犬が現れないように

心から願っています。

 

（大阪府枚方市　大南様より）

大南様インスタグラム　@vibu.dog2