東日本大震災から11年目の楢葉町

本日は東日本大震災より11年目の日。

同じ金曜日と言う事で、14:46の黙祷をしながら過去の記憶が蘇りました。

 

巨大な地震、巨大津波が楢葉町の沿岸部を襲い、携帯電話が通じない中であちこちの避難所を周り家族とようやく再開できましたが、余震が続き不安な夜を体育館の中で過ごしました。

 

翌日12日の朝には原発が危ないと言う状況が伝えられ、全町避難をしなければなりませんでした。

その時の惨めさは言い表せない気持ちでした。

放射能に汚染されたら二度と楢葉町に住めなくなるかも知れない。

虚しさや悲しさでいっぱいの中、今まで見たこともないほどの車が避難を始め長い長い渋滞を作り、それぞれ親戚や行政などを頼りに避難生活が続くことになりました。

 

2015年9月5日に楢葉町の避難指示解除準備区域が解除され、徐々に復興が進み、新しい町が形成され今に至りますが、あっという間の11年間だったと思います。

 

今では全町避難していた町とは思えないほど賑わいを取り戻していますが、課題は沢山残っています。

帰還する住民も約６０％ほどに留まり若い世代が少なくなり将来の町の存続が危ぶまれたり、今まで原発に依存してきた地域として新たな産業を作り出す必要があります。

楢葉町商工会青年部は、４５歳以下の事業主の組織として新たな町の活性化を図るために「木戸ダムスワン祭り」を昨年実施しました。

震災後は、木戸ダム湖底に沈む放射性物質の風評被害もありマイナスのイメージがついていましたが、綺麗で魅力的な木戸ダムを多くの人に知ってもらいたいと言う事で恒例の行事にして賑わいを取り戻したいと言う願いがあります。

そのためには、昨年はレンタルしてきたスワンボートを中古で購入して、いつでも楢葉町でスワンボートに乗れる様にする事で観光客や交流人口の拡大を図りたいと思います。

 

どうか皆様、楢葉町を活気ある面白い町にすべくのご協力・ご支援のほど宜しくお願い致します！