ご支援くださった皆様へ：返礼品の遅延と開発進捗に関するご報告とお詫び

日頃よりご支援・ご関心をお寄せいただいている皆様へ、心より御礼申し上げます。
本日は、AI模擬患者「MIRA（Medical Interview Realtime Assistant）」の開発状況について、ご報告させていただきます。

現在、MIRAはシステムの本格開発フェーズに入っており、それに伴い返礼品の送付が遅れておりますこと、深くお詫び申し上げます。皆様のご理解とご協力に、心より感謝申し上げます。

このたび、開発中のMIRAの動作状況をご確認いただけるよう、最新の進捗動画をご用意いたしました。ぜひご覧いただき、実際に動くMIRAの姿を感じていただければ幸いです。

◆ 開発進捗のご報告

現在、以下の機能が実装され、検証が進んでおります：

• ユーザーインターフェースの刷新：医学生や医療従事者が直感的に操作できるよう、シンプルで洗練されたデザインを実現しました。

• スムーズな対話体験の構築：AI患者との自然な問答が可能となり、リアルな模擬診療を再現しています。

今後は、以下の機能の強化と拡張を予定しております：

• レポート自動作成機能：模擬診療後、学生が行った問診内容や臨床推論プロセスをAIが自動で要約し、フィードバックとして提供します。

• 複数シナリオへの対応：内科系を中心に、多領域にわたる臨床シナリオを順次搭載予定です。

• 教育評価との連動：学習効果を可視化するため、AIによる評価と教員による評価を統合的に活用する仕組みを構築中です。

◆ 研究との連携による信頼性強化

MIRAの教育的有効性とシステムとしての信頼性を担保するため、複数の研究プロジェクトとも連動して開発を進めています。これらの研究資金は、教育効果の客観的な検証や評価体制の構築を目的としたものであり、皆様からのクラウドファンディングによるご支援とは目的を分けて活用しております。

• 医学教育振興財団 助成（50万円）
  「生成AIを活用した医療教育改革：AI患者による個別学習環境の創出と教育効果の評価」
  MIRAを活用した個別最適化学習の構築と、その教育的効果の検証を行います。

• 
  科研費基盤研究C（360万円）
  「AI模擬患者を活用した自己学習システムによる臨床推論及び問診能力向上の実装と評価」
  医学生・研修医がMIRAを用いて主体的に学ぶことで、どのように診療能力が向上するかを明らかにします。

皆様からのご支援が、MIRAの開発を大きく前に進める原動力となっております。これからも、臨床教育の質を革新するため、スタッフ一同、誠心誠意取り組んでまいります。

今後の進展も随時ご報告いたしますので、引き続き温かく見守っていただけますと幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。