私の自己紹介です②～癌の闘病によって得られたこと～

スタート１週間。現在６９名の支援者の皆さまから合計1,310,000円のお金をお預かりいたしました。

胡蝶蘭の苗1,310個を購入することができます。

本当にありがとうございます。

引き続き2,190個分の苗代（2,190,000円）をご支援を頂けるように、プロジェクトのご説明をしてまいります。

 

私の「生き方」を最も大きく変えた息子のことは前回お話しいたしました。

今回は私の「覚悟」についてお話しいたします。

 

2013年の夏、自身の健康については自信をもっていたのですが、突然呼吸が苦しくなり食事が喉を通らなくなったのです。

鏡を見ると右の首が大きく腫れておりました。

たまらず病院に行ったところ「すぐに検査」

診断は甲状腺癌、医師がびっくりするほど大きさで、出血して気管と食道を圧迫しているとのことでした。

６時間の手術の末、甲状腺を全摘出いたしました。

実は癌で死の淵を歩いたことで「覚悟」したという話ではありません。

当時AlonAlonとは別の活動でご一緒していた演出家の宮本亜門さんが見舞いの際に置いていった本のお話です。

「抱くことば」

ダライ・ラマ14世の言葉が綴られております。

目を向けることができませんでした。

「死ぬってことかな？」

亜門さん、ずいぶん縁起の悪い物持ってきやがったな、となったわけです。

 

暫く枕元に置き去りにされた本を読むきっかけになったのは、情報番組に出演していた亜門さんを観た時。

思わず見ることを避けていた本を見た時。

表紙に「写真：グレート・ザ・歌舞伎町」と書いてあるのです。

なんだ、この人を小馬鹿にした名前は？と当然なるわけです。

 

「もしかして勘違いだった？」と手に取り、時間だけは有り余っている病室で何度読み返したかわかりません。

「当たり前のことが書いてあるのに、どうしてこんなに感動するのだろう」

罰当たりなことを言いますと、清濁併せ呑むダライ・ラマの言葉に共感したのです。今ではどこに行く際にも鞄に入っております。

 

腕と足は別物です。

しかし、足に何か不具合が生じれば、

自然と手が下りて助けにいきます。

同じように、この社会の中でどこかに不具合が生じたら、

私たちは助けにいかなければなりません。

なぜかって？それは身体の一部だからです。

私たちの一部だからです。

 

私はこの言葉を目にして「覚悟」をいたしました。

因みに亜門さんには本を持ってきた真意は怖くて訊いてません（笑）