震災当時小学校入学直前だったメンバーのメッセージ

　東日本大震災は僕が小学校に入学する年に発生しました。

　震災のことはあまりよく覚えていませんが、僕が唯一覚えていることは母に自転車用のヘルメットをかぶせられ、カピバラのぬいぐるみをぎゅっと抱いて、怖くて泣いていたことです。

　何度も何度も余震があり、その度に電線が大きく揺れていました。僕が住んでいる地域は幸い津波の被害はなかったのですが、東日本大震災によって僕の幼稚園の卒園式も小学校の入学式も遅れました。

　僕が入学した小学校では防災についてたくさんの勉強をしました。地域の人々と一緒に活動するという貴重な経験もさせてもらいました。今僕は中学生ですが、小学校で一緒に活動した地域の人たちに声をかけてもらえることがとてもうれしいです。

　中学校では防災の勉強をすることがないし、地域の人たちと関わることがなくなって残念です。小学生よりも体も心も成長した中学生が防災や減災のためにできることはたくさんあると思うのです。ぜひ「伝」に参加することによって中学生も防災や減災のために頑張るメンバーの一員になれるといいなと思います。