核兵器の爆発から生まれた放射降下物

焚火をすれば、煙や火の粉、灰、チリは、空高く舞い上がります。舞い上がった灰は、風に乗って運ばれます。どこまで運ばれるかは、風向きや強さまかせなのです。

 

 

1954年に行われた水爆の爆破実験では、放射線によって発生した数百万度と言われる火の玉が膨張。

 

衝撃波を発生し、きのこ雲が発生します。きのこ雲の高さは、およそ39㎞。

 

航空機の飛行高度がおよそ10ｋｍ。およそ4倍の高さです。

 

吹き上げられた、高濃度に放射能汚染したチリやサンゴの粉は、重量の重いものは、しばらくして放射降下物として爆心地周辺に降り注ぎます。

 

「雪のようにチラチラと降ってきた」というマグロ船乗組員の証言は多いのです。

 

また、目に見えないほど軽いものは、上空に存在する強烈な偏西風に乗り、数千キロ離れた場所まで運ばれ、雨と共に降り注ぐのです。