CF第3弾開始の記者会見を実施しました

5月20日新橋にて、クラウドファンディング第3弾『ドクタージェット、存続の危機｜全国の小さな命を、救い続けるために』開始を公表するための記者会見を行いました。

世界の固定翼機による患者搬送の歴史と現状とととも、国内の現状と課題を説明させていただいた後に、JCCNが実施した9例の小児の搬送例について説明しました。

下図に9例のまとめを示しますが、患児の年齢は平均1歳10か月（1歳未満7例）で、原疾患は先天性気管狭窄5例、心疾患3例でした。飛行時間は平均1時間、総搬送時間は平均2時間50分で、施設間の直線距離は平均361㎞でした。患児は現在全例生存中で、6例は退院、3例は入院中（内2例は予定手術の待機中）でした。

9例の搬送における飛行料金（時間当たりの飛行料、駐機料など）の総額が2,600万円（平均289万円）でした。この他、搬送チームの旅費、機材、情報伝達システム亮などの料金を含むと、2,800万円がかかりました

一方、これまでの2回のクラウドファンディング第1弾・第2弾と継続支援でご支援いただいた総額（手数料などを差し引いた金額）は,2210万円ですので、現時点ですでに資金不足の状況です。

左から、あいち小児保健医療総合センター集中治療科 診療責任者　池山貴也先生、福嶌教偉、厚生労働省医政局地域医療計画課　近藤祐史室長

5月13日には厚生労働省医政局地域医療計画課にて厚生労働大臣あての要望書を提出しました。内容は小児に留まらず、成人を含めたドクタージェット搬送システムを構築することを要望しました。厚労省の方々もご理解いただき、令和6年、令和7年に飛行料金の補助金として年5,600万円の概算要求をしていただいていますが、最終的に予算にも盛り込まれませんでした。

そのため、ドクタージェットのを運営するには、温かい皆様のご支援に頼らなければならない現状です。

そこで、今回クラウドファンディング第3弾を開始することにしました

どこで生まれても、どこに住んでいても、平等に高度専門医療が受けられるようにするため、何卒ご支援をお願い申し上げます