第1回目の講習会を開催しました！

昨年夏に実施した、救急救命士を対象とする「リアリティのある病院前周産期救急シミュレーションコース」の開催費用を募るクラウドファンディングでは、多くのご寄付と励ましの声を頂戴し、誠にありがとうございました。

皆さまからのご寄付で分娩シミュレーターや新生児蘇生モデルセットなどを購入し、1月18日・19日に第1回目となる講習会を開催することができました。

今回の講習会には、岡山県内の10消防に勤務する救急救命士の方々計27人が参加され、当院や県外医療機関の産婦人科医、助産師、救急科医が講師を務めました。

講習会では、病院到着前の救急車内で分娩が始まった際の対応や、新生児の蘇生などに必要なスキルに加え、交通事故や分娩以外の救急要請時の対応についても学びました。参加した救急救命士の一人は、「分娩を伴う母体搬送は経験も少なく、不安を抱えていましたが、今回の講習会でお母さんや赤ちゃんを守るためのスキルを学ぶことができました。本当にありがたいことです。所属に持ち帰ってスキルを共有し、皆でお母さんや赤ちゃんを守る活動をしていきたいです」と話されました。

クラウドファンディングのリーダーを務め、この日の講師も担当した倉敷中央病院産婦人科の清川晶先生は、「皆さまのご寄付により、充実した講習会を開催できました。今後も定期的に講習会を開催し、救急救命士の皆さまと連携しながら、お母さんや赤ちゃん、ご家族が安心して出産に臨める環境づくりに努めてまいります」と述べています。

今回の取り組みを通じて、地域の救命士と医療機関が連携し、病院到着前から母子の安全を守る仕組みづくりに一歩近づけたと確信しております。改めて、温かいご寄付と励ましのお言葉に心より感謝申し上げます。

これからも、皆さまと共に地域全体でお母さんや赤ちゃんを守る活動を進めてまいります。