【今日限り!!】戻ってきたマルミミゾウを密猟者の手から護りたい!!

寄付総額

3,775,000

目標金額 6,000,000円

寄付者
197人
募集終了日
2022年12月23日

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2022年12月04日 14:01

【ジャングルこぼれ話】野生のヨウムもおしゃべりが得意(2)

昨日のヨウム(アフリカングレイパロット)話の続きですが、実は笑い話だけでは済まず、ヨウムも深刻な密猟の対象になってしまっています。飼育下での繁殖も成功しはじめているので、野生のヨウムがわざわざ違法に取引されるのはなぜ?と思いますが、賢いペットとして人気が高く値段が釣り上がっているので、こちらも象牙のように、国際犯罪集団の収入源として目をつけられてしまったというのが実情です。

プチ・サバンナの樹上に集まってきたヨウムたち。これからバイの中に降りて夕食の様子

ページをご覧いただき、ありがとうございます。UAPACAA国際保全パートナーズの岡安です。国際的な密猟問題は取引の過程が長く複雑なせいで、より一層、その対象となる野生動物の原産国と生息地自体に大きなダメージを与えています。ヨウムの場合でも、今回マルミミゾウの密猟が報告されてしまったジャンギのバイが、やはりたびたび密猟の舞台になってきていて、コロナ禍の前から取り締まり強化が喫緊の課題でした。

 

ここに引用したFinancial Timesの記事の中にある、2007年~2014年のオウム類の違法取引押収の地図にもありますが、カメルーンは摘発数がダントツに大きく、密猟・違法取引集団と政府のあいだの戦いがいかに大きかったかが伺われます。2016年のワシントン条約締約国会議で、ヨウムの国際取引禁止が可決され、野生のヨウムたちの平穏が少しでも戻っていることを祈るばかりです。

 

さて、イギリス発のヨウムの笑い話がどんな風に受け止められるのか、ロベケの仲間と語り合ってみたいものですが(「そんなの当り前さ」と、身近な鳥の話に花が咲くでしょう)、次回、ジャンギのバイの再訪を果たすことができれば、じっくり聞いてみようと思います。

 

<コンゴ・ブラザビル動物園に収容された笑えるヨウムたち>

岡安のヨウムとの付き合いは、初めてアフリカに行った1988年以来です。DRCの野生ボノボの調査地での最初の出会いは、サイチョウと並び、明け暮れにきれいな声で囀りながら空を渡っていく、目覚まし鳥。そして1992年から働いた隣のコンゴ共和国のゴリラ保護プロジェクトでは、みなしごゴリラとともに、密猟者から没収されたヨウムたちも収容。レフィニのジャングルに帰るまでのつかの間、ブラザビル動物園の片隅で、コミカルな彼らの日常を楽しませてもらいました。

 

傑作だったのは、森林省の担当部署からまとめて11羽のヨウムが連れてこられたとき。事務所の隣に並ぶ子ゴリラ部屋の空室に、そのまま収容です。ブラザビルから150キロ北にある、レフィニ鳥獣保護区に行く予定に合わせ、ヨウムたちにも10日ほどこの部屋で過ごしてもらいましたが…

 

子ゴリラ部屋の棟は動物園の裏手にあり、一般開放されている大型放飼場と背中合わせに建っていました。大型放飼場には5人の子ボノボがいて、毎日リハビリテーションのために外に出て、動物園の森で過ごします。ある朝、事務所で経理処理にいそしんでいると、外からボノボの鳴き交わし(甲高い声でお互いかぶせながら叫びます。ボノボ独特の声です)が聞こえてくるではありませんか! まずい、森の散歩に飽きて、まだ時間じゃないのにいたずらしに帰ってきたな!!

 

大型放飼場の前に見学客がいると、わざと近づいてからかうので、人間の方がパニックになって逃げまどいます。危害を加えたりはしませんが、騒ぎになる前に森に追い返すに越したことはありません。事務所を飛び出し、スタッフ総動員で走っていったのに、誰の姿も見えません???

私の空耳だったかと、スタッフに早とちりを謝りながら、事務所に戻って事務仕事を再開。しばらくするとまたもや「ワカワカワカワカ」の声が!

 

2度目に事務所を飛び出したところで、はたと膝を打ち振り返ると、何食わぬ顔のヨウムたちがこちらを見つめています。「さては?」と観ていると、1羽があくびをしたと思ったら、ボノボそっくりの声で「ワカワカ・・・」。間髪入れず他の連中が唱和して、部屋の中は大合唱に・・・ピッチも声の重ね方もそっくりで、すっかり騙されました!!

 

ヨウムに濡れ衣を着せられた?ブラザビル動物園のみなしごボノボたち

考えてみればボノボは5人しかいないのに、ヨウムは11羽。そんな大勢で叫べばわかりそうなものですが、5羽以上の声に気づかなかった…。これはボノボの発声が不規則で、しかもそっくりな声で識別不能、何人いるのか数えられない不思議な鳴き交わしのせいでもあるのです(実はこれ、私の研究テーマでした)。つまり、私はヨウムに騙されたのか、ボノボに騙されたのかはっきりしないまま、たった一週間で見事にボノボのものまねを習得し、コーラスを聞かせてくれたヨウムたちに脱帽したのでした。

 

このときのヨウムたちは、レフィニに移った後も話題に事欠かず、朝ぼらけの朝5時から見事なブリティッシュイングリッシュで「BBC World News! BBC World News! This is the BBC World News from Johannesburg!!」と叫ぶ子がいたり(私も寝坊したかと、飛び起きてしまいました)、夕方キャンプでスタッフが聞いているラジオ番組のイントロを覚えてしまったり(ラジオの持ち主が、他のスタッフが勝手にラジオを使ったと勘違いし、危うく喧嘩になるところでした)、存分に陽気な技を披露してくれました。

 

25年以上も前のこの頃は、密猟にあってしまった野生動物を保護して野生に帰す試みは、まだ賛否が大きく分かれていました。同じ資金を使うなら、野生の生態系を丸ごと護る方が、(種類も数も)より多くの動物たちが助かるという考え方です。それが奏功していれば、今の悲惨な現状はなかったはずなのですが…今週からモントリオールで始まる「第15回生物多様性条約締約国会議第2部」ですが、世界の潮流はいまや「自然再生」に舵を切ろうとしています。

(次回からはいよいよロベケのヨウムです)

ギフト

10,000+システム利用料


【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

・ガードポストに詰めるチームは、見回りやゴリラ観察路調査をしながら、30日間ジャングルにこもります。10,000円あれば、彼ら4人の1日分の食費と日当をまかなうことができます。
・予算に10,000円の余裕があれば、密猟の痕跡を見つけるなど緊急事態が発生した場合に、臨時部隊を派遣することが可能になります。

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◆ メルマガ配信(1年間:不定期ではありますが、野生動物の保護活動の様子を今後も追っていただけるよう、UAPACAA会員様に配信しているメルマガをお送りします)
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※ こちらから寄附領収書以外のギフトなしの「全力応援コース」もお選びいただけます!

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【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

【お気持ちコース】ポン・カッセまでのランクル2往復分の燃料がまかなえます!

・1カ月交代でポン・カッセのガードポストに詰めるレンジャーチーム。彼らの足として欠かせない、ランドクルーザーの往復分のディーゼルをまかなうことができます。
・3,000円あれば、1カ月分のエンジンオイルや倒木切断用のチェーンソーの燃料費など、他にも支援できることはさまざまです!

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発送完了予定月
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10,000+システム利用料


【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

【野生動物を守る仲間!】密着フォローコース

・ガードポストに詰めるチームは、見回りやゴリラ観察路調査をしながら、30日間ジャングルにこもります。10,000円あれば、彼ら4人の1日分の食費と日当をまかなうことができます。
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・3,000円あれば、1カ月分のエンジンオイルや倒木切断用のチェーンソーの燃料費など、他にも支援できることはさまざまです!

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