
支援総額
目標金額 1,000,000円
- 支援者
- 100人
- 募集終了日
- 2016年3月31日
なぜ異文化理解がグローバル教育に必要なのか?
MulCul AcademyのスタッフのRisakoです。たくさんのご支援のおかげで、もうすぐ5割に達成します!ありがとうございます。
前回の記事で、私はハワイの学校に留学していたことについて、少しだけお話ししました。今回は、なぜ異文化理解がグローバル教育に必要なのか?について考えていきたいと思います。
私がハワイで通った学校は、約300人いる生徒のうち、半数は留学生で構成されているインターナショナルスクールです。20ヵ国以上から集まった生徒達ですが、英語が母国語の子は一人もいませんでした。カフェテリアでは、日本語・韓国語・ドイツ語・スペイン語・タイ語・中国語・ロシア語が飛び交いました。このような環境下では、英語以外の言語を学ぶ機会もたくさんありました。お互いの文化を知る為に、台湾の映画鑑賞会を行ったり、キムチチャーハンを一緒に作ったりしました。
そんな中で、日本のグローバル教育は「英語教育」に留まってしまっています。果たして言語を習得するだけで本当にグローバル人材と言えるのでしょうか。例えば、インド人の学生が日本語を流暢に話せるからといって、日本社会は彼女を「仲間の一人」として受け入れるでしょうか。答えは恐らくNOです。外国語取得は確かに異文化理解を促進します。私にとっても、「英語で行うコミュニケーション」が異文化理解への入り口でした。
世界には194以上の国があるのです。このうち、英語が通じる国は5〜6割です。この数字を軸に考えると、英語教育で留まっている日本の学校は、真剣にグローバル化を捉える事が出来ているのでしょうか。
そもそも、グローバル教育ってなんだろう?
アメリカ・ハーバード教育大学院ではInternational Education Policy=国際教育政策という学部があります。学部長のフェルナンド・レイマース教授によると、グローバル教育とは国際社会をよく理解し、世界共通のマインドセットとスキルを身につけ、境界線を越えて人と協力し、現代の課題を解決するための発展教育です。
相互関係にありつつある世界で生きていくスキル、とは?
グローバル教育には、具体的にどの様な影響効果が期待されているのでしょうか。どうしてこんなにも、世界各国で促進されているのでしょう?上記のステートメントにちなんで、6つのポイントを読み解きました。
-
A capacity to understand the world and to function globally
世界で起きている事を理解し、常にこれらを意識して行動する
-
Intercultural competency
異文化間でも適応できる能力
-
Foreign language skills
外国語のコミュニケーションスキル
-
Knowledge of world history
世界史の知識
-
An understanding of globalization
グローバル化の意味を理解する
-
Knowledge of geography
地勢を心得る
これらのポイントは、一方的な教育スタイルではなかなか伝える事が難しいと経験上、感じます。シリアでこんな事が起きてるんだよ、と教師に言われても、大半の生徒が「ふーん。でも、私に関係ないしなあ。遠い国の事はわからないや。」で終わってしまうのではないでしょうか。せっかく日本でも最近、グローバル教育を活性化させる動きがあるのに、ここで生徒の思考を止めてしまっているのが現状です。どうしたら未来を担う子供達に、一歩外の世界に対して興味を抱いてもらえるのでしょうか?
「異文化」と「言語」を通じて、得る体験
留学生のお兄さん・お姉さんと遊び、行った事のない国について学び、英語を切り口に新しい知識を力に変える機会を提供しています。幼い頃から異文化に触れる事で、自分とは今まで違う世界に住んでいたヒト・モノに少しでも親近感を抱いて欲しいという思いを実現しました。
どうして幼い頃から異文化に触れるの?
少し学問的な話になってしまいますが、心理学の視点からこの理由を考察しました。20世紀において最も影響が大きかったと言われるスイスの心理学者、ジャン・ピアジェは子供の言語・世界観を4つのステージに分類しました。
このチャートをみると、子供は12歳までにロジカルに考えることが出来る力を養い、抽象的なコンセプトを確立できるようになります。この様な認知発達の過程は12歳で終わり、そこから先は大人になるまでも、なってからも、知能発達の進化が中心となります。別の言葉で言い換えると、12歳になるまでに身のまわりの出来事を「認知」する能力が構築され、12歳以上になると今まで「認知」しただけだった物事を「知能的」に深く掘り下げることができるようになります。表面的だった自らの「経験」を軸に、仮説を建てることができるようになるそうです。
もう一人、発達心理学では必ず教科書に出てくるアメリカ人心理学者、エリク・エリクソンのライフサイクル論をみてみましょう。
エリクソンによると、私たちは年齢によって、それぞれ違う社会的価値について考え始めます。青年期の間は、「アイデンティティー」が形成されます。「私は誰か?誰でいられるか?」と、自分と社会の関係について考え始めるのが11歳〜19歳頃だそうです。
二人の心理学者のセオリーを重ねてみると、自分の文化構築に青年期がいかに大切な時期か分かります。思春期って、悩み多い時期ですものね。恋の悩み、学校、クラブ、友達、親など、社会とどう向き合うか、社会の中で自分はどの様な役割を担うのか、少しづつ意識し始める時期なのではないかと思います。この期間を過ぎると、人格形成がある程度成されてきます。国籍だけでなく、文化的な意味で「私は日本人」と決まったらもうそれ以降、異文化にブレンドにすることが子供の頃より難しくなります。
今まで見たことも聞いたこともなかった世界を、子供の頃に少しだけ体験することで、その経験が後々生かされるのではないでしょうか。100%母国の文化に染まってしまうよりも、学校で学習することになる外国語に対して抵抗が少しでも無くなれば、異文化に対する偏見が減少すれば、差別的な発言を受けて苦しむ子供達も減ります。
差別意識を無くす為に、多様性がもたらすもの
<アメリカの学校で、多様性の影響を測る実験が行われました>
http://www.aaup.org/NR/rdonlyres/97003B7B-055F-4318-B14A-5336321FB742/0/DIVREP.PDF
教師にクラスへの影響をアンケート形式で統計を取ったところ、生徒間で「共感できる経験価値を広げることが出来た」、「特定の人種に対するステレオタイプ」が減少したなど、ポジティブな結果が見られました。多様性以外のバイアスもあるかもしれませんが、教師・生徒達は多文化に対して肯定的な意見を持っているようです。
(1=一度もない、5=毎回)
反対に、多様性を受け入れたことでネガティブ効果はなかったかアンケートを取りました。「異なる背景を持つ生徒同士で、お互い理解できずクラスの雰囲気が悪くなるのではないか」、「教育施設のクオリティーが下がってしまうのではないか」など懸念がありましたが、実際には上記の様なことは「1度もなかった」と答えた教師が8〜9割でした。
又、教師がキャンパスに多様性を取り込むことに対して、どう思っているか統計を分析しました。「個人の視点を発展させた」、「新しい考え方を見出すきっかけになった」など、こちらも肯定的な意見が多い印象を受けます。
(1=大反対、5=大賛成)
最後に:グローバル教育が重要視されている理由とは?
初めに6つ、グローバル教育に期待されているスキルを紹介しました。他にも様々な能力が求められているかもしれませんが、これらのスキルは全て、相互関係の中で生きていく私たちみんなが心に留めておくべき点なのだと思います。現代社会では避けられない異文化との接触、それは人種問題に限らず、LGBT(性的少数者)、何らかの障害を持つ人々、不公平な格差に苦しむ人々、そして社会的に「普通」だと捉えられている人々全てに影響をもたらします。ここまで色々と述べましたが、グローバル教育はこれだ!という定義が確立されていないことも事実です。今回は著名な学者達の理論を軸に、教育のもたらす影響を読み解きましたが、これらのスキルが必ずしもグローバル教育とイコールな関係にあるのか、現時点は断定しかねます。
グローバルの本当の意味が問われる中、カルモニーでは「誰もが輝ける日本社会の実現のために、多様性を愛することができる子どもたちを育てる教育」を届けることが、私たちのミッションだと信じています。
このミッションの下、留学生のお姉さん・お兄さんと一緒に遊び、学ぶ機会を提供します。海の向こうの国々のゲームや歴史、地理や食べ物、そしてコトバに触れることが出来ます。この様な場で少しでも多くの子供達に異文化を体験してもらい、将来自分と異なる文化をまとわる人々に出会った際、「外の文化」といった表面的な感想で終わらず、母国と異なる文化に対してつながりを感じてもらいたいと、心から願います。
私たちの活動、これからもあたたかく見守ってくださると幸いです。応援どうぞよろしくお願い致します!
*本ブログの意見は筆者個人の意見であり、Culmony全体を代表するものではありません。
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