ツルの衝突防止用のマーカー

写真はスペインのラムサール登録地ガジョカンタ湖です。当地は西ヨーロッパのクロヅルの中継地、越冬地として有名で、周辺にある電線には衝突防止用のマーカーが付けられていました。北海道では60年ほど前、タンチョウが給餌場近くの電線に衝突する事故が多発していて数の増加がストップしていた時期がありました。その後、官民が協力して、電線に衝突防止用マーカーを付けることで再び数が増え始めた、という歴史が海外でも知られていて、当地でも同様の対策が取られていました。タンチョウ保護研究グループは、北海道で使われているマーカーの実物を見本として提供したり、現場を案内するなど、海外のツル関係者への情報発信に努めています。北海道ではツルの保護活動においては、世界的にも古くから貴重な歴史を重ねています。