RENのヨガ教室について

日本に来ている難民の多くは、認定されず、仕事にも就けず、収入の道がない人々で、RHQや支援NPOや同郷の人々のささやかな支援で生活しています。母国では高等教育を受け、教師やジャーナリストや牧師などとして活躍していました。このような方々が日本で、最低家賃の部屋に住み、食事も満足に食べられないのは、本当に悲しいことです。

何とかしなければと思っていたところに、米国サンディエゴでヨガを指導されていたアリさんが現れました。2016年のことです。彼女はRENメンバーの友人で、早速ヨガ教室を提案してくれました。RENのHP(https://www.ren-nanmin.org/yoga）に詳述されていますが、彼女が教会の2階でヨガ教室を始めると、難民たちの間で話題となり、人が集まりだしました。ヨガ自体にストレス解消効果がありますが、それ以上に、バラバラだった難民たちが集まって仲間意識が芽生え、色んな事をお互いに話すようになったことも大きな効果でした。それを実現したのは、アリさんの屈託のない明るい人柄と、難民に溶け込もうとする態度でした。

残念ながら、彼女はご主人の仕事の都合で2年間で帰国されることになりました。難民たちの存続を願う気持ちが通じて、彼女の帰国寸前に、フランス人と日本人の二人の先生が協力を申出てこられ、途切れずに継続することができました。二人の先生も、ヨガ教室の精神を引き継がれ、難民とのコミュニケーションはさらに深まっていきました。

今年の7月からは、新しいアメリカ人の先生も加わり、毎週水曜日の3時半から4時半まで、3人体制で分担しながら指導をしていただいています。難民の参加者は、都合で来れなくなったり、引っ越したりで毎回同じではありませんが、延べ60人を超えています。教会から駒込駅までの帰り道は賑やかで、駅の前で暫く輪になって話し合うことも多くなりました。微力ですが、彼らの日頃のストレス解消に役立っているのではと感じています。

写真は、BBQの後の屋外でのヨガ風景。中央正面がアリさんです。なお、アリさんは米国でRENのための寄付金口座を開設してくれました。URLは以下の通りです。米国に知人、友人がおられる方は、ご紹介いただければ幸甚です！

https://www.gofundme.com/sharing-refugee-voices-with-the-people-of-japan