選手メッセージVol.4：来海 泰志 選手

ページをご覧いただきありがとうございます！

クラウドファンディングも残り3日となりましたが、選手から皆様へ感謝のメッセージと、選手の活動のご紹介をさせていただきます。

 

今回は、早稲田大学出身で、2019年に三大早慶戦の一つ「早慶レガッタ」の対校エイトのCOXとして勝利に導くなどの活躍後、2021年に戸田中央総合病院ローイングクラブの新しいメンバーとして入会した来海泰志選手からのメッセージです。

 

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こんにちは、戸田中央総合病院RCの来海と申します。ページをご覧いただき、ありがとうございます。

私は、ボート選手の傍ら日中は戸田中央医科グループの関連会社の株式会社TLC総務課で働いています。TLCは衛生検査所である戸田中央臨床検査研究所を運営しており、病理検査や血液検査、そしてPCR検査など各種臨床検査を行っています。

 

さて、このコロナ禍においてスポーツはあらゆる場面でスポットライトが当たり話題となりました。クーベルタン男爵が描いたオリンピズムを垣間見たプレーやボランティアのエピソード。いつもより多くの人が汗を流した土手道。あらゆるスポーツイベントの中止に対する落胆の声、そしてそれを支持する声。開催に懐疑的な声が多く国内で様々な声があったオリンピック。近年メディアでよく使われるようになった“社会の分断”という言葉が、スポーツにも例外なく向けられました。

競技に取り組んでいると、応援してくれる方や好意的に思っている方とばかり関わる機会が多く、スポーツに対してネガティブな考えを持っている方と接する機会はどうしても少なくなります。また、スポーツに興じている身だと、そういう声は自らクローズしがちであり、スポーツを良く思っていない方々は多くはないだろうと盲目的に信じていました。しかし、ここ2年はスポーツに対して懐疑的な意見が世を取り巻きました。スポーツに取り組む者として、ネガティブな意見にも目を向ける、知る。その必要性を感じました。またボート選手であり、医療従事者でもある立場の中で、自分がどうすべきなのか、何をすべきなのか。医療従事者なのに、ある種の究極の自己満足を追求している場合なのか、葛藤もありました。

 

しかし、医療従事者としての責務を全うした上で、コロナ禍において自分が他に特別行えることは何なのかを考えると、結局ボートをすることしか出来ないのかな、と。スポーツに対する懐疑的な意見を否定する事はもちろん出来ませんし、その意見に対して向き合い自分なりに取り組めることがあってもそれは多くもまた大きくもないでしょう。彼らがそれを望んでいるとも限りません。

 

また、「感動を与えたい」とか「スポーツの力を見せたい」とかはおこがましい感じがする（どう感じるかは相手の受け取り方であって、こちらが押し付けるものではない）ので、そのよう言う気にはなれません。ただ、私がボートに取り組んでいく、日本一を獲る、そして世界を目指していく、そういった過程や結果を出していく中で、副産物として第三者の誰かが“何か”を感じたり、誰かの“何か”のきっかけになったりすることがあれば、それはスポーツ選手としての本望だと私は考えています。

 

 

皆さんも、特別な事でなくても今取り組んでいることが、誰かの“何か”になるかもしれません。背伸びはしなくても良いと思うので、自分に出来る事をやってみてください。気軽にできるアクションもあります。例えばそうですね、私が所属している戸田中央総合病院RCが現在クラウドファンディングに挑戦しているので、もし良かったら応援をお願いします。私たちの“力”になります。これは「なるかも」ではなく「なります」自明の理ってやつですね。これはやるしかないのでは、なんてね。

 

来海泰志

 

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