2017世界選手権への挑戦③

国内での挑戦（5月戸田）
世界選手権の出場は兵庫県・城崎合宿、戸田合宿、フランス合宿、ワールドカップ等で選手の相性を見てヘッドコーチ（強化部）が決定する。この選抜過程で生き残らないと世界選手権まで進めないのである。
5月に全日本軽量級選手権が開催されている戸田ボートコースで、ナショナルチームタイムトライアルが行われた。これは2日間にわたって2000mレースを2回実施するものである。軽量級ダブルスカルは、3艇（6名）のトライアルとなる。奈良・佐藤は3月下旬のシングルスカルレースの順位等からクルーを組むように指示を受けた。奈良・佐藤組のダブルスカルで、日本代表タイムトライアル参加となる。
国内負けなしのベテラン、伸び盛りの若手との戦いとなるが、ベテランには3月下旬のシングルスカルのレースで負けている。負けた悔しさ、越えなくてはならない壁とかは彼らには関係がなかった。世界で勝つにはこんなところで負けるわけにはいかない！彼らは練習の成果がだせればという自信があった。レースの結果2日とも、国内ダブルスカル負けなしのベテラン相手に圧勝した。歴史を塗り替えた瞬間に思われた。
このまま2人で世界選手権まで戦うことが出来る・・・。しかしヘッドコーチの采配はそう甘くなかった。