難易度の高いモルモットの去勢

このプロジェクトも残すところあと17日となりました。活動報告を読んでいただき、これまで応援、そして見守っていただいている方も本当にありがといございます。

月に2回、佐世保市にある動物園「森きらら」に応援に行っています。

今日は12月に生まれたモルモットのオスの去勢手術のお手伝いをしました。

動物園では飼育動物は計画的に繁殖をしています。そして種オス以外は心穏やかに群れの中で暮らしてもらうため去勢手術は必要なことです。

今まで様々な種類の動物の去勢手術をしてきましたがモルモットはその中で難易度の高い動物です。麻酔のリスク、手術後のストレスが大きい、自分で手術部位を齧ってしまう、などに加えて術後に鼠径ヘルニアになりやすいために脂肪を残さないと行けないのが1番大変です。慣れれば何てことはないのですが（おそらく私はモルモットだけで100頭以上してきました）、めったにしないとコツがつかむのが難しいので助手につきました。麻酔前に充分酸素をかがせて（酸素化）、鎮痛剤や点滴も行います。精巣を取り出す時はそれと同じくらい大きな脂肪を必ず残してヘルニアにならないための蓋にします。ここが1番の難関！油断するとこの脂肪がするりと出てしまうと戻すのがとても大変なのです！

そして終わったあとは齧られないように切歯（前歯）を短くカットするのも重要です。傷が塞がる頃には歯は元通り生え揃います。

麻酔中も安定して手術も覚醒もスムーズに終わりました。

あとは大好物のリンゴを食べてくれたら安心ですが元々警戒心の強いモルモットなのでしばらくは難しいかもしれません。

回復して群れと馴染むまではもう少しかかりそうですがこれから穏やかに幸せに暮らしてもらえたら何よりです。