【新着】松山晋也さんより応援メッセージをいただきました・日本初演『サン・リングズ』

みなさま

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朝晩は冷え込むものの、だんだんと春らしさが感じられる頃になりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

春は出会いと別れの季節と言われますが、テリー・ライリーMatsuri2025事務局では毎日のように応援メッセージをいただいており、クラウドファンディングを通じてたくさんのサポーターとの新たな「出会い」に恵まれています！実行委員会宛に送られるコメントやSNSで見かける応援の言葉が、まさに陽気な日差しのように暖かく、いつも励みになっております。どうもありがとうございます！

 

さて、1月14日から始まったクラウドファンディングもいよいよ今月31日までとなってきました！！

先日は#MoreTerrysキャンペーンを始め、みなさん一人一人にとっての「テリー」を発信できる機会を目指しています！

テリー・ライリーの音楽と出会ったある日を、人生の節目のように鮮明に記憶されている方は少なくないですが、今回メッセージをいただきました、音楽評論家の松山晋也さんもそのお一人でした。

いよいよラストスパートとなったクラウドファンディングの挑戦に向けて、引き続き多くの方から応援をいただいております。

 

松山 晋也（音楽評論家）

 

　アルバム『A Rainbow In Curved Air』でテリー・ライリーという音楽家を初めて知り、熱心なファンになったのはちょうど50年前、高校１年生の時だった。あれから半世紀。テリーが90才になっても旺盛に音楽活動を続け、しかも日本で暮らしているなんて、当時は想像すらできないことだった。更には、盟友クロノス・クァルテットを迎えての卒寿記念コンサートが日本で開催されるなんて…。夢のようなできごとである。

　アメリカン・ミニマリズムの創始者のひとりであるテリー・ライリー――という認識は間違いではないわけだが、ミニマリズムは彼の世界の一面にすぎない。70年近くにも及ぶ彼の歩みを振り返った時、そこにくっきりと立ち上がってくるのは“ビートニク精神やガイア思想への共感に支えられた、生命体としてのサイケデリック・ミュージックの探求者”としての姿に他ならない。だからこそ、ライリーの音楽は、現代音楽に限らずロックやジャズなど幅広いジャンルの音楽家たちに絶大な影響を与え続け、たくさんのコラボレイターたちを引き寄せてきたのだと思う。この星の生命のひとつひとつをつなぎ、深呼吸をうながす人。テリー・ライリーとはそんな音楽家である。

 

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また松山さんは、ちょうど５年前に、サンフランシスコでテリー・ライリーとクロノス・クァルテットのデイヴィッド・ハリントンにインタビューをされており、2022年10月1日神奈川県立音楽堂公演の当日パンフレットには、「宇宙にこだます共生と調和のシンフォニー」と題したプログラムノートを寄せていらっしゃいました。

予定されていた「クロノス・クァルテット テリー・ライリー《サン・リングズ》日本初演」のコンサートはやむなく中止となってしまったため、残念ながらパンフレットはみなさまのもとには届きませんでしたが、今年６月、念願の日本初演に向けて、《サン・リングズ》の作品背景を知り、さらに多くの人と待ち望むために、2022年のパンフレットから抜粋して、以下掲載させていただきます。

 

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　全 10 楽章、 90 分近くにも及ぶ本作は元々、ボイジャー・プロジェクト（太陽系の外惑星および 太陽系外の探査計画。ボイジャー 1 号の打ち上げは 1977 年）の 25 周年を記念して、ＮＡＳＡ（アメリカ航空宇宙局）が発案したものだが、最初に打診されたクロノスのリーダーのデイヴィッド・ハリントンは「プロジェクトを通して採集された“宇宙の音”（電子プラズマの振動音や、電磁波によるドー ン・コーラスなど）を楽曲の中に組み込んでほしい」というＮＡＳＡの提案に応えられる作曲家はテリー・ライリーしかいないと確信し、すぐにライリーに曲作りを依頼した。ライリーとクロノス は 70  年代末から互いに刺激しあってきた盟友とも呼ぶべき関係であり、ライリーはそれまでに何曲もクロノ スのために新曲を書きおろしてきた。かくしてハリントンとライリーは“宇宙の音”を大量に保持していたアイオワ大学の宇宙物理学者ドナルド・ガーネット博士による丁寧なレクチャーを経て、この芸術と科学のコラボレーションに着手したわけだが、その直後の 2001 年９月 11 日に起こったニューヨークの航空機テロ事件が作品自体のコンセプトに変化、深化をもたらしたのである。 ショックで筆が止まってしまったライリーの手を再び動かしたのは、たまたまラジオで聴いたアリス・ ウォーカー（米国の黒人女性作家／詩人）のマントラのような言葉だった。“..one earth...one people...one love”。 

 

（2022年10月1日神奈川県立音楽堂公演の当日パンフレット内プログラムノート「宇宙にこだます共生と調和のシンフォニー」（著・松山 晋也）より抜粋）

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2025年6月25日水曜日、神奈川県立音楽堂に響き渡るのは、“宇宙の音”！！！！

NASAが音楽家に依頼をして、楽曲を制作するという経緯は大変興味深いですが、芸術と科学の交差点で弦楽四重奏がどのように呼応するのかは、もう会場で体感するしかありません。

合唱団やえ山組にとっても、コロナ禍で2度も実現が叶わなかったクロノス・クァルテットとの念願の共演です。

 

 

宇宙...人類....調和....壮大なスケールで客席に語りかける《サン・リングズ》！！

どうぞますますお楽しみに！！

 

 

 

テリー・ライリーMatsuri事務局一同