ようこそ、祈りのクリニックへ

この度の「大講堂雨漏り修繕工事」プロジェクトをご支援下さっている皆さま。

また、ページをご訪問下さいました皆さま。

奈良県吉野山 櫻本坊 クラウドファンディング実行者の巽 安寿でございます。

あたたかく見守り続けて下さっている支援者皆さまに、深く感謝申し上げます。

ありがとうございます！

プロジェクト本文に書ききれなかった、大講堂に宿る想い・約束を、活動報告にてご紹介させて頂きます。

大講堂には、櫻本坊を象徴する、襖の書があります。

「世界　平和　生命　同一」
世界が平和でありますように。すべての生命は等しく同じ。

「この書に勇気づけられ、励まされる」

「この書に出会って、前向きに生きたいと思えるようになった」

この書を目的に、ご来山される参拝者も数多くいらっしゃいます。

当寺院の「他者の喜びを倍に、悲しみを半分に」というモットーが強化されるきっかけとなった、大きな支えであり、この場所を護り、未来に必ず継承していくための糧となっている、書。

コロナ渦中から現在進行形で、圧倒的に増えたと実感する、メンタルヘルスに悩まされる若い方たちから、働く大人の方たち。身体や表に症状は出なくても、生きているだけで辛い、しんどい、と悩みを抱える方たちが、「かけこみ寺」のように、当寺院に訪れる方が増えました。

そのような、人・社会が抱える悩みを日々実感する現場として、古来より寺院の原点として重視されてきた「心のケアをする場所」「心の教育現場」という役割を、もっと果たしていきたい、という想いが強くなりました。

「自分のことで精いっぱいで、世界平和なんて、願ってる余裕がない」
こういったお言葉をよく耳にします。

この書に書かれる「世界」には２つの意味が込められています。
”world” そして “I am / You are”-

日本を含む世界の平和を願うことはもちろんですが、その前に…真っ先に幸せを願う存在が常にあります。

ワタシ自身、そして共に生きている大切なヒトたち。

櫻本坊が大切にする想いの１つに「自己満足ではなく、他者満足で生きる」がありますが、これは決して「自分を犠牲にして他者に尽くす」という意味ではありません。

「自分を含めた」社会 日常が幸せになるための選択をすること。自分が温泉の元湯♨️になること。

自身から湧き出る温泉が、温かくて心地良いものであればあるほど、その溢れる温泉に浸かる周りの人たちも、笑顔で幸せな気持ちになります。

所有物 物質的な価値の判断による「豊かさ」や「幸福度」よりも、形やモノではない「祈り・繋がり・思いやり・希望・言霊・感謝」…自身の温泉♨️を湧かすための、選択肢の「豊かさ」が軸とされていく、世界。

まずは、ワタシという世界そのものが、優しいものであるために。そのための「世界平和」を願い実践を意識することは、1人1人の責任と役割ではないでしょうか。

そのような想いが込められた「世界平和生命同一」襖の書と、この書が与えてくれる「生きる」ことへの約束。争いが増え続ける世情で、失いそうになる、自他への思いやりや優しさを、思い出すきっかけになってほしい、と強く願います。

襖の書の上、天井（参拝者用お手洗いへ続く、廊下側）にも雨漏り被害があったため、すべての工事が終わるまで、こちらの襖の書は、安全な部屋へ移動しておりますので、暫く見て頂くことができません。

引き続き、あたたかいご支援のほど、伏してお願い申し上げます。
画面の向こうで繋がって下さっている、皆さまとの素敵なご縁に感謝いたします。

「想いを力に」

櫻本坊