業界の動きvol.4：引退馬支援の実情②

 

こんにちは、ヴェルサイユリゾートファームの岩崎です。

 

昨日は、競走馬が引退したのち、どのような現状なのかを伝えさせていただきました。（まだの方はこちら）

 

本日は、引退馬支援が直面している課題について、改めて伝えていきたいと思います。

 

 

 

なぜ、引退馬たちの行方が分からなくなるといったことが起こるか。どんなところが引退馬支援の難しいところなのか。

 

 

その理由は、本ページにも書きましたが、

 

1.養生にかかる経済的負担が大きい

2.管理する場所に広さが必要であり、また維持管理が容易ではない

3.そして、継続的な生産性がない

 

ということなどが挙げられます。さらには、人でが足りないという問題もあります。

 

 

馬たちには馬主さんが必ずいます。

 

競走馬であれば、現役時代馬主さんが育成牧場に「預託料」を支払い、預け育てレースに出走していきます。

 

現役であれば、賞金などで「預託料」以上の成果が見込める可能性があるものの、引退馬1頭の余生を支えるのに月5〜10万円程度かかる中、その費用を生み出すことは現実的に難しい状態です。

 

この負担は、馬主さんにとって大きな負担であることは間違いありません。

牧場側も、預託料をいただいたとしても管理にかかる飼料代、環境整備、人件費などを考えると決して楽な仕事ではなく、またそれだけの人手を確保することも難しいという現状があります。

 

また、世間で飼われているペットなどと違い、馬にとってより良い養生環境についての理解は少なく、正しく養っていても批判的な風当たりを向けられることもあり、積極的に取り組む活動には成りえてきませんでした。

 

 

今の仕組みでは、引退馬の余生のためには「誰か」が身を削るしかありませんでした。

 

 

なにをするには、どうしてもお金がかかってしまいます。

 

 

引退馬支援を継続していくためには、やっぱりお金はかかってしまいます。

 

 

どれだけ「引退馬支援をしよう！」と訴えても、誰かが身を削っている状態では、継続的な活動にはなり得ないと思っています。

 

 

だからこそ、誰がか身をけず身を削らず、継続的な引退馬支援の一つのモデルを作ることが大切です。

 

 

私たちはそこに向けて、動いています。

 

このクラウドファンディングが達成することで、引退馬支援の新たなモデルに大きく飛躍することができます。

 

どうかご支援、応援のほどどうぞよろしくお願いいたします。