
- 累計支援者
- 23人
2024年を振り返って 担当者からのメッセージ
早いもので2024年が終わろうとしています。この1年、AAR Japan[難民を助ける会]の活動にご協力をいただきまして、本当にありがとうございました。
みなさまからいただいたご支援を元に、今年1年、私たちはどんなことができただろうか、またできなかっただろうか……。1年を振り返り、担当職員が考えたこと、思ったことをお伝えします。
ネットワークをもっと広げたい
<生活相談プログラム担当・田丸敬一朗>
生活相談プログラムは、簡単にいうと、外国人の方々が困った時、気軽に相談ができ、その後に相談できる専門の窓口を紹介するサービスです 。この1年、私は月に数件のペースで相談に対応してきました。AARのサイトにある相談フォームからのほか、電話や直接事務所に来て相談される方もいました。
プログラムの利用者は、もともと想定していた来日ウクライナ避難民やアフガニスタン難民だけでなく、他の国からの難民や難民申請中の方、留学生、その支援者などさまざまです。「あなたは難民でないから」とお断りすることはありません。できる限り、調べたり、知恵を絞ったりしてお答えしています。
まず現在の状況を聞き、「これまでどこに相談しましたか」「ここの窓口はどうですか」と話を進めていきます。事情が複雑だったり、言葉が通じにくかったりする場合は、AARから先に相談窓口に先に電話を入れ、「よろしく」とお願いすることもあります。
一番多いのはやはり「お金がない」「仕事がない」という相談です。次いで「住むところに困っている」。地域にもよりますが、こうした支援をすぐに行える団体は非常に限られています。電話の先の切実な声を聞いていると、適切な相談先を紹介できないのが本当に申し訳なく、悲しい気持ちになります。 今の世の中には、外国人であれ日本人であれ、「困っているから今晩泊めてほしい」というような要望に応えられるシェルターが一体どれぐらいあるでしょうか。ヨーロッパの修道院のような困窮者を受け入れる場所が日本には少ないんだなと実感しました。私は障がい者支援にも携わっていますが、障がい者も住宅探しに苦労します。こうした日本社会の在り方が、この問題の底流にある気がします。
この1年、中国から政治的な理由で日本に来た方が増えています。こうした方々は、追跡を恐れて中国から持ってきたスマホを捨ててしまうので、連絡手段が限られます。日本語や英語での意思疎通が難しいことも多く、翻訳アプリを活用しています。多言語サービスは多数ありますが、特定の自治体だとか、医療だけだとか利用できる範囲が限られていることが多い。もっと利用しやすい多言語サービスがあればいいな、と思っています。
来年の私の目標は、もっともっと難民・外国人支援団体のネットワーキングを広げて、相談者にとってより適した 相談先を紹介することです。そのために情報収集に力を入れたいと思っています。
(生活相談プログラムについては、開始から2年となる来年2月以降、またご報告します)
人生を切り開く力を感じた
<アフガニスタン難民女性支援担当・ガウシ―・モジバ>
この1年は、本当にあっという間でした。まず1月~3月に千葉で三回連続の手芸教室を開催。それから新たに「アフガニスタンのお料理教室」に挑戦しました。初回はトライアルを兼ねて千葉市で、その後野田市と千葉市で1回ずつ開催しました。3回で合計30人に参加いただきました。
私はこれまで料理教室の経験がなく、材料がそろうのか、日本人の口に合うのか、時間通りに作れるのかなどなどハラハラし通しでした。NPO法人「地球市民交流基金 アーシアン」(千葉市)のご協力があり、なんとか乗り切ることができました。
1年を通してみると、講師のアフガニスタン難民女性たちの考え方も変わってきている気がします。だんだんと心を開いてくれて、お子さんのことや家庭の問題、悩みを打ち明けてくれるようになりました。料理教室は、地域での交流の機会を作り、難民女性を孤立させないことが目的です。その意味で、地元で活動するアーシアンのメンバーと料理教室の打ち合わせで何度も顔を合わせ、お子さんも含めて仲良くなっているのを見ると、「やって良かったな」と思います。
アフガニスタン難民の女性たちは、母国に残してきた家族のこと、日本での夫の仕事や子どもたちの勉強のことなど心配が絶えません。孤独感もあり、うつになる人も多いと聞いています。講師の女性たちは「一人で家にいると、とても暗い気持ちになってしまうので、教室があってよかった」「楽しかった。また教室をやりたい」と言っており、それだけでも価値があったと思っています。
講師の女性たちはとても真面目で、熱心。日本語もすごく上手になって、日本に溶け込もうと努力しているのを感じます。ある女性は「アフガンに残された家族を思うと胸が張り裂けそう」と話しつつ、教室に全力で取り組んでいました。その姿に、自分の人生を自分で切り開いていこうとする力を感じ、人間って強いな、すごいなと、逆に勇気をもらいました。彼女たちの気持ちに私たちもこたえていきたい。
来日アフガニスタン難民を取り巻く状況は依然厳しいものがあります。最近では、満足な収入を得られる仕事の見込みがないため、アフガニスタンに帰ろうと主張する男性と、自分のためにも子どもの教育のためにも日本で頑張りたいという女性との間で争いになることがある、と聞いています。アフガニスタンの女性にとっては、男性に自分の意見を伝えるのは勇気がいることでもあるので、言えるようになるだけでも大きな変化。彼女たちのためにさらにできることはないか、来年も考え続けたいと思っています。
――――――――――――――――――
こうした支援ができるのは、みなさまからのご寄付のおかげです。
改めまして深く御礼申し上げます。
どうかみなさま、よい年末年始をお迎えくださいませ。
そして、来年もご支援よろしくお願い致します。
コース
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・会報(季刊誌・年4回発行)と年次報告書(年1回)をお届けします(希望者のみ)当会の活動を詳しくご覧いただけます。
・メールマガジンをお届けします(希望者のみ)当会の活動やイベント情報などをお届けします。
・寄付金受領証明証(領収書)をお送りします(希望者のみ。1月に前年分をまとめて送付します)
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