プロジェクト17日目。本日は血糖管理について①

皆様ご支援ありがとうございます。皆様のお力により、本プロジェクトの達成が徐々に見えてまいりました。これからも1型糖尿病や富山県に関わる情報を発信してまいりますので、情報の拡散にもお力添えいただければ幸いです。

 

本日は血糖管理、血糖コントロールについてです。

 

血糖値とは、私たちの体内を流れるグルコース（ブドウ糖）の濃度のことです。ブドウ糖は特別な場合を除いて脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質でもあり、人体にとって非常に重要な栄養素です。

 

食物に含まれる糖質は、消化吸収を通してブドウ糖に分解され、血液中に取り込まれます。

このブドウ糖の濃度が高すぎると高血糖、低すぎると低血糖になります。

以前にもお話した通り、ブドウ糖の濃度が高すぎる（高血糖）と血管にダメージを与え様々な病気の温床となり、低すぎると動悸や目眩などの症状が現れます（低血糖）。

 

 

通常人体では、食事や運動で変動した血糖値を、血糖値を下げるインスリン、血糖値を上げるグルカゴンやアドレナリンといったホルモンによって、正常な値で保つようにコントロールしています。

1型糖尿病は、端的に言えば、この血糖値を下げるインスリンが出ないため、からだが血糖値をコントロールすることができない病気です。

 

 

このホルモンの働き（インスリン分泌）は、瞬間瞬間の血糖値に合わせて人体によって自然に行われているもののため、注射などで人為的にまったく同じ働きをさせるのは困難であることはお分かりいただけると思います。

 

血糖値を上下させる要因は様々で、食事や運動をもちろんのこと、ストレスなども影響すると言われています。このように日々違う可能性がある様々なものによって変化するため、同じ行動をしても同じように変動するとは限りません。また、インスリンの効き具合も個人差があるだけでなく、からだの成長に応じても変わってきます。

 

 

1型糖尿病の方は、この難しい課題に常にチャレンジしているのです。血糖値は目に見えませんし、血糖コントロールが上手な患者さんは正常な方となんら変わりがありません。

しかし、見えないところで絶え間ない努力があることを知っていただければと思います。