子どもが使えるiPadアプリ『えにっき』をパワーアップ!
子どもが使えるiPadアプリ『えにっき』をパワーアップ!

支援総額

931,000

目標金額 800,000円

支援者
61人
募集終了日
2023年10月18日

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2023年09月22日 14:40

事例紹介〜肢体不自由のあるBさんとの活用〜

鉛筆を持つことが難しいBさん

「書けない」理由は本当にさまざまです。

私が勤めていた特別支援学校は車椅子を使うお子さんが多く通っていました。

 

手足が不自由で鉛筆が持てないと、当然、「書く」ことは難しくなります。

また、鉛筆だけでなく、タブレットのタッチ操作も難しい場合があります。

 

そのような場合は、iPadに接続した外付けのスイッチを使って操作する『スイッチコントロール』という手法があります。

iPadをスイッチで操作する

 

私は肢体不自由のあるお子さん(ここでは総称してBさんとさせていただきます)の読み書き指導に携わることも多かったため、『えにっき』の開発でも、当初からスイッチ操作への対応が念頭にありました。

 

アプリの機能とアクセシビリティ

私がアプリを開発する際、大事にしていることがあります。

それは「機能は少なく、アクセスする方法は多く」ということです。

 

機能は少なく

「機能は少なく」というのは、低機能で良いということではありません。

必要な機能を厳選するということです。

 

『えにっき』では使うボタンを厳選し、一つ一つをできる限り大きく表示しています。

 

これは、前回の活動報告でご紹介したAさんのような方には、認知的な負荷を下げる効果があります。

一方、Bさんのような方には、時間がかかりがちなスイッチ操作の手数を減らし、操作の負担を下げる効果があるのです。

 

特別支援教育に関わる人間としては至って当たり前のことですが、このような視点で開発されたアプリは、まだ一部に限られているように思います。

 

エンジニア視点では、アプリの価値を高めるためには「機能を加える」「機能を高める」ことがどうしても必要なことに感じられてしまいます。

今回のクラウドファンディングもまさにそのためのものなので、私も否定するようなことできません。

アプリをより便利に、より良くしようとしてのことですので、それはエンジニアのアイデンティティと言って良いかもしれません。

 

ですが、ユーザーであるお子さん達のことを考えると、それが本当に必要な機能か、本当に学びに繋がるものか、しっかりと熟慮する姿勢を忘れてはならないと感じます。

 

アクセスする方法は多く

機能を絞り込む工夫を徹底した上で、それぞれの機能を使うために複数の手段を準備する。

アクセシビリティを確保するということですが、具体的には様々な手法があります。

 

例えば、『えにっき』では、オンスクリーンキーボードを閉じる方法がいくつかあります。

・キーボード内にある特定のボタンを押す。

・画面上の別のボタンを押す。

・画面の余白部分を触る。

こっそりといくつか手段を確保しておくことで、お子さん達もキーボードの出し入れに困ることが少なくなります。

えにっきとキーボード
キーボードの閉じ方なんて教えてくれないけど・・・

 

他にも、写真の表示位置を調整する機能があります。

・2本の指でのピンチ操作(拡大)

・1本の指でのパン操作(移動)

・スライダーでの操作

指が使える方はピンチ操作やパン操作で”直観的”に操作できますが、手先に不器用さのある方にはとても難しい操作です。

写真の位置や大きさを変えられるスライダーも併せて置いておくことで、アクセシビリティが高まります。

スライダーでトリミング操作
トリミング画面に配置した、スイッチでも操作可能なスライダー

 

 

偉そうに書いていますが、いずれもBさんのようなお子さん達と学習しながら私が学んだことです。

「これは便利だ」と思って作ったアプリや教材でも、教室ではほとんど役に立たない、ということは山のようにありました。

 

今回のクラウドファンディングでもいくつかの機能追加を目指していますが、それが大人にとってだけの便利になっていないか、本当にお子さんの学びの役に立てるか、使いたいのに使えないお子さんがいないか、といったことに思いを巡らせながら開発を進めていきたいと思います。

リターン

3,000+システム利用料


alt

お礼のメール(3,000円)

●お礼のメールをお送りします。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年11月

5,000+システム利用料


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お礼のメール(5,000円)

●お礼のメールをお送りします。

申込数
6
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年11月

3,000+システム利用料


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お礼のメール(3,000円)

●お礼のメールをお送りします。

申込数
27
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年11月

5,000+システム利用料


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お礼のメール(5,000円)

●お礼のメールをお送りします。

申込数
6
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2023年11月
1 ~ 1/ 9


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