国立民族学博物館|1000年の時を越える文化財。海を渡り日本へ
国立民族学博物館|1000年の時を越える文化財。海を渡り日本へ
国立民族学博物館|1000年の時を越える文化財。海を渡り日本へ 2枚目
国立民族学博物館|1000年の時を越える文化財。海を渡り日本へ 3枚目
国立民族学博物館|1000年の時を越える文化財。海を渡り日本へ 4枚目
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国立民族学博物館|1000年の時を越える文化財。海を渡り日本へ 4枚目

寄付総額

10,215,000

目標金額 4,000,000円

寄付者
624人
募集終了日
2025年11月17日

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2025年11月13日 14:33

【11/5開催ライブ配信レポート②】カフィル・カラ遺跡と木彫板について

先日11月5日(水)に開催したライブ配信にご参加いただいたみなさま、配信後のアーカイブをご視聴いただいたみなさま、誠にありがとうございました。おかげさまで、当日は多い時には1,800名以上の方にライブ配信をご視聴いただきました。

 

本日は、ライブ配信「みんぱく研究者が語る!発掘調査秘話と特別展の魅力〜カフィル・カラ遺跡出土遺物からみる東西文化交流〜」の様子を、ごく一部ですが、レポートいたします。(配信レポート①はこちらから)

 

 

<オンラインライブ概要>

【日時】2025年11月5日(水)19:00~19:50頃まで

【登壇者】

国立民族学博物館 准教授・特別展実行委員長 寺村裕史

・ベルリン・ブランデンブルグ科学アカデミー研究員/国立民族学博物館客員研究員 ベグマトフ・アリシェル

・国立民族学博物館 職員 柴切

 

※ライブアーカイブは以下よりご視聴いただけます。

 

 

■カフィル・カラ遺跡について


 

司会 柴切:

ここからは、カフィル・カラ遺跡とはどのような遺跡なのか、そして今回の展示の目玉である「木彫板」について、発掘調査の裏話も交えてお話しいただければと思います。それでは先生、よろしくお願いいたします。

 

 

 

特別展実行委員長 寺村:

はい。カフィル・カラ遺跡は「ダルゴム川」という人工の運河に接していて、面積は16~18ヘクタールほどあります。

 

大きく3つのパートに分かれていまして、中央に「シタデル(城塞)」、その周りを「シャフリスタン(城壁内市街地)」が取り巻き、さらに外側に「ラバド(郊外区)」がある、という構造です。

 

空撮映像で見ると、真ん中のシタデルは高さが20mもあって、かなり大きいことが分かってもらえるかと思います。

 

 

この遺跡、もともとはサマルカンドの王の「離宮」だった、という見方が有力です。 そして、近年の調査で、その中でもシタデルは「寺院」としての役割を持っていたのではないか、とも考えられるようになってきました。

 

ちなみに「カフィル・カラ」という遺跡の名前はアラビア語で、直訳すると「異教徒の城」という意味です。ただこの名前が、いつつけられたのかということはまだはっきりわかっていません。

 

 

■木彫板について


 

特別展実行委員長 寺村:

次に、今回のクラウドファンディング・特別展の目玉となる「木彫板」が発見された部屋の場所について、お見せできればと思います。「木彫板」は、シタデルの門からまっすぐ進んだ、一番奥の「中央の部屋」(ルーム15・16)から見つかりました。

 

まさに一番奥まった重要な位置にあるので、当初は王が居た場所なのではないか、とも想像していたんですけれど、近年の研究で、「祭壇室」だったのではないか、ということが明らかになってきました。いずれにしても、非常に重要な位置にある部屋から「木彫板」は発見されたということです。

 

ちなみに、このシタデルはすごく厳重な構造で、入り口の門に至るまでには塔から橋を渡らないと入れない、というかなり侵入が難しい作りになっていたことも分かってきています。

 

客員研究員 アリシェル:

私からは、木彫板のような非常に貴重なものが、どの層から見つかったのかということをお話ししていきます。見つかったのは、私たちが「火災層」と呼んでいるところからでした。

 

この火災層は、見てもらうと分かるのですが、もう全てが燃えてしまっていて、ところによっては灰が50cmも溜まっていたり、人骨が出てきたり、ある意味ショックを受けるような、とにかく「大きな事件」があったことが想像できるんですね。

 

 

もう多くが燃えて、どこも原型が分からないような状況だったのですが、そんな中で、寺村先生が説明されたあの中央の部屋から、運良く、あの「女神ナナ」が残っていたんです。ですので、ぜひ皆さん、3月に日本で実物を見ていただけたらと思います。

 

 

特別展実行委員長 寺村:

 

 

こちらは、「木彫板」の発掘作業の様子ですね。このように、細かい作業を地道に続けていって見つかりました。いきなり木彫板の全体がワッと見つかったというわけではなくて、最初はちっちゃい人の顔とかが、ちょっとずつ出てきたっていう感じなんですね。 それをこう、広げていくというか、周辺をどんどん、探していくと、1枚の板絵になったという、そういった状況でした。

 

 

こちらは木彫板の全体像ですね。横1.3m × 縦1.14mです。そして、写真だとなかなか分かりにくいので、「起こし図」と呼ばれる、図像を書き起こしたものもあります。この中央上側に描かれているのが「女神ナナ」です。この辺りは、実際の展示で、じっくり見ていただけたらと思います。

 

司会 柴切:

寺村先生、アリシェル先生、どうもありがとうございました。

 

- - - - - - - - - - - - - - 

 

配信レポートは以上となります。レポート内容は、配信のごく一部となっています。是非、アーカイブもご覧いただけたら嬉しいです。

引き続き、みんぱくのクラウドファンディングへの応援、ご支援をよろしくお願いします!

 

 

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A:みんぱくオリジナルグッズ①

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