第七章・鶴田のショウキサマ（大仙市横堀）

 

 

「１０月の第三日曜日にお祭りを行いますが、今年からショウキサマを立てるのをやめることになりました」

その言葉を聞いて、私の中のお祭りムードが一瞬にして暗転した。そして、３０年前のある夏の思い出が脳裏に浮かんだ。

 

１９８８年の７月、ブルーザー・ブロディが殺されたのを知った時のことだ。

 

 

「ショウキサマがいることで、集落の和ができるんだ」

 

重苦しい答えに私は返す言葉を失った。長年、村の守護神として祀られてきた人形が姿を消すのだ。住民たちの悲しみは計り知れない。

 

ワラが灰になったのを見届けて、参加者は再びショウキサマが祀られている場所へと戻った。これから、ショウキサマの魂をお面へと移すのだ。

 

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『村を守る不思議な神様２』の各章を少しだけ紹介するこのコーナーもいよいよ後半に突入しました。これからもディープな人形道祖神が次々と登場します。

 

そしてクラウドファンディングは２週間を切り、現在達成率８６％に！たくさんのご支援ありがとうございます。目標額まであと少しです。

 

（小松）