支援総額
目標金額 30,000,000円
- 支援者
- 1,031人
- 募集終了日
- 2025年4月25日
アンドベースだより|Vol.01アンドベース施設長

Homedoorが運営する長期滞在型シェルター「アンドベース」。
ここでは、さまざまな困難を抱える人たちの受け入れを行っています。
「アンドベースだより」は、相談者の人生の再出発をどのように支えているのか、その内側をインタビュー形式でご紹介する連載企画。
第1回目となる本記事は、アンドベース施設長を務める荻野のインタビューをご紹介します。
障害福祉に長年携わってきた荻野が見つめる、アンドベースのいまとこれからとは。
荻野 直基(おぎの なおき)
障害福祉に17年従事後、貧困問題に興味をもち、2022年10月に就労支援員としてHomedoor入社。2023年4月にアンドベース施設長に就任。
ーまず、萩野さんはなぜHomedoorに入職されたのですか?
障害のある方との関りは、高校時代のボランティアがきっかけです。元々、本田宗一郎が大好きで、工業高校に通っていたのですが、金属アレルギーがひどくて、この分野で働いていくのは無理だなと思いました。
そんな時、友人が誘ってくれた障害のある方とイベントを企画するボランティア団体に参加するようになり、障害福祉に関わるようになりました。そこには、障害のある方だけではなく、母子家庭の子や、不登校の子など、色々なしんどさを抱えている人が集まっていて、今思えばHomedoorみたいにカオスでしたね。
30歳の時に社会福祉士を取得しました。改めて福祉について学び直し、他の福祉分野の支援者との交流をきっかけに、障害福祉だけでなく、色々な分野にも関わりたいという気持ちが芽生えたのと、ホームレス状態にある方の中には障害のある方が多く、まだまだ必要な支援に繋がっていない人たちがいることを知ったことから、ホームレス支援に関心を抱くようになりました。
― Homedoorにはどのような障害をお持ちの相談者の方からご相談がありますか?
ご自身で障害があると理解されて相談に来られる方は多くないですが、何かしらの精神疾患を抱えて相談に来られる方は多いです。精神疾患=障害者ではないですが、ベースに発達障害や、知的障害、パーソナリティー障害があり、それらの生きにくさから2次障害として、精神疾患を発症している方が多い印象です。

じゃあ、どこで障害があるとわかるのかという話になると思うのですが、精神疾患の治療のために精神科を受診した際、ベースにある障害について医師から診断を受ける方が多いです。また、過去の受診先や、支援者から障害があると言われていたけど、手帳の取得や、福祉サービスの利用につながる前に、再度、住居喪失し医療や支援から離れてしまったという方も多くおられます。それらの傾向から考えると、安心した環境で中長期スパンで支援を受けながら、手帳の取得のサポートや必要な治療・支援に繋がっていく関わり・役割は、本当に重要だと考えています。
ただご本人が、精神疾患などがあってしんどい思いをしているものの、それ自体を「困りごと」としてそもそも捉えているのか、医療につながることで自分の障害を認め、サポートを受けたいと思っているのかという点は大切に扱いたいところです。

― 障害をお持ちの相談者で、印象的だったケースは?
そうですね。印象に残っているのは、 入職して3か月目ぐらいにご相談に来られたSさんですね。全国を転々としていて、医療には行く先々で繋がってはいたものの、障害福祉サービスの利用には至らず、周囲とのトラブルがあっては、その場にいるのが嫌になって飛び出してきてしまう方でした。
ご相談に来られた時も、施設にはおられましたが、気づいたら施設を飛び出してきていて。行くところがなかったのでそのまま既存の宿泊施設・アンドセンターに緊急宿泊し、一緒に転宅後の生活について考えました。転宅後は福祉サービスの利用がしたいと希望があり、生活保護と障害福祉サービスの申請を一緒に行い、利用に向けた準備を進めましたが、数か月後には音信不通に。寂しかったですね。
でも、「一人暮らしが難しかったらグループホームの利用も考えようと言っていたから」と、4か月後に再度ご相談に来られたんです。再会できるとは思っていなかったし、自分が伝えていた言葉で繋がっていたんだなと思うと嬉しかったですね。
ただ、Sさんのように転宅後に「障害福祉サービスを利用したい」と申請しても、大阪市では利用するまで1~3ヶ月を要し、障害があることを証明する障害者手帳や診断書がない方は、申請から利用するまでに3か月以上となることもあります。そうなると利用開始までの間、地域でのサポートが得られず孤立し、生活が維持できなくなり、住居を失ったり、再度家を飛び出したりする方は少なくありません。それらの課題に対応するため、アンドベースが必要だったわけです。
※障害福祉サービスは、勘案すべき事項(障害の種類や程度、介護者、居住の状況、サービスの利用に関する意向等)及び サービス等利用計画案を踏まえ、個々に支給決定が行われる「障害福祉サービス」「地域相談支援」と、市町村等の創意工夫 により、利用者の方々の状況に応じて柔軟にサービスを行う「地域生活支援事業」に大別される。「障害福祉サービス」は、介護の支援を受ける場合には「介護給付」、訓練等の支援を受ける場合は「訓練等給付」に位置づけられ、それぞれ、利用のプロセスが異なる。
出典:全国社会福祉協議会、2021、「障害福祉サービスの利用について」https://www.shakyo.or.jp/download/shougai_pamph/date.pdf
―アンドベースの期待される役割とは?
これまでは、短期的な滞在から転宅先を探し、転宅後に生活保護申請。それから福祉サービスにつながるという流れが基本で、サービスにつながるまでに長い方だと、3か月以上かかり、その間不安定な生活を強いられ、生活が維持できない方も少なくありませんでした。
介護保険の場合は、緊急性があれば暫定的にサービスを利用することができますが、当事業所に来られる方は、身分証や電話、所持金がないなど、生活再建において、ゼロからスタートされる方がほとんどです。そのような状態でも、中長期期間滞在しながら、安心して生活に必要なものを揃え、必要とする支援につながってから転宅する場がアンドベースです。
また、障害や老いを受け入れ、サービスを利用することに悩まれる方もいるので、そのような方がアンドベース滞在中にサービスを体験し、本当に必要かどうかを見極める場としての役割でもあります。
「転宅してからつながる」のと、「つながってから転宅する」とでは、生活の維持継続に大きな違いがあると思います。みなさん一人で頑張ってこられた方ばかりなので、苦手なことはサポートを受け、できた余力で新しいことにチャレンジして欲しいと思います。

アンドベース宿泊者の方にこまめに声掛け

アンドベースへの荷物の搬入も荻野自ら行う

新規入居者に向けたお部屋をセッティング
アンドベースは制度の狭間にいる人たちのサポートを行うために、新たに立ち上げたシェルターです。
公的な支援が届きにくい人たちに住まいや食事を提供し、社会福祉士やキャリアコンサルタントなど専門の資格を有するスタッフがこれまでの状況を伺いながら、生活や就労のサポートを行っています。また、臨床心理士によるカウンセリングも希望者には実施し、メンタル面のサポート、病院受診へのつなぎも行っています。
相談に来られた方は生活困窮状態にあるため、シェルターの運営や生活支援にかかる費用は個人の皆様、企業の皆様からのご寄付によって支えられています。しかし、寄付の減収、事業収益の減収により存続が難しくなっており、現在緊急で、クラウドファンディングを実施しています。
「一人でも多くのホームレスの方の再出発を応援したい」
「やり直せる社会を実現したい」
その大事な起点の一つがアンドベースになると私たちは信じています。
そのアンドベースを安定して運営していくためには皆さんのお力が必要です。
同じ想いを持つ方と一人でもつながるために、ぜひ皆さんからも発信のご協力のほどよろしくお願いいたします。

リターン
5,000円+システム利用料
アンドベース応援コース|5千円
【全コース共通特典】
・お礼のメール
・年次報告書と15周年記念ステッカーの郵送(2025年8月ごろ)
・寄附金受領証明書の郵送(2026年1月下旬ごろ)
※受領書は2025年分の確定申告にて寄付金控除分として利用いただけます。
- 申込数
- 355
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年1月
10,000円+システム利用料
アンドベース応援コース|1万円
【全コース共通特典】
・お礼のメール
・年次報告書と15周年記念ステッカーの郵送(2025年8月ごろ)
・寄附金受領証明書の郵送(2026年1月下旬ごろ)
※受領書は2025年分の確定申告にて寄付金控除分として利用いただけます。
- 申込数
- 438
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年1月
5,000円+システム利用料
アンドベース応援コース|5千円
【全コース共通特典】
・お礼のメール
・年次報告書と15周年記念ステッカーの郵送(2025年8月ごろ)
・寄附金受領証明書の郵送(2026年1月下旬ごろ)
※受領書は2025年分の確定申告にて寄付金控除分として利用いただけます。
- 申込数
- 355
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年1月
10,000円+システム利用料
アンドベース応援コース|1万円
【全コース共通特典】
・お礼のメール
・年次報告書と15周年記念ステッカーの郵送(2025年8月ごろ)
・寄附金受領証明書の郵送(2026年1月下旬ごろ)
※受領書は2025年分の確定申告にて寄付金控除分として利用いただけます。
- 申込数
- 438
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2026年1月

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