政策起業道場に参加しました。

「認定NPO法人を増やしたい」のプログラムで、昨年の5月から、「フローレンスの政策起業道場」に参加し、今日が最終回でした。

 

政策起業家道場は、認定NPO法人フローレンスが、日本の政策起業家の育成を目的として始めたものです。

 

「政策起業」とは、私たち一人ひとりが政治や政策を担う主体として参画し、知恵を出し、手を動かして実際に制度づくりや社会のルールに影響を与えていくことです。

 

私は、「認定NPO法人を増やしたい」、というプロジェクトを始めたいと思ったそのタイミングで、政策起業道場の2期生の募集があったので、応募して、参加することができました。

 

10人の参加者がいて、それぞれの人が、「こういうことを実現したい！そのために、制度をこのように変えていきたい！」というプログラムを持ち寄り、毎月内容をブラッシュアップして、理事長の駒崎さんをはじめフローレンスの方々からアドバイスをいただき、参加者からもたくさんアドバイスをいただきました。

 

「こんな社会問題があるんだ」、「こういうことに真正面から取り組んでいる人たちがいるんだ」と、とても刺激的な10カ月でした。

 

 

私は今回のプログラムを始めたきっかけとして、認定NPO法人になりたいと思って申請した法人や、すでに認定NPO法人として活動している法人が、その法人が考えもしなかった思わぬ理由で認定になれなかったり、認定の更新ができず、寄付者や関係者に謝罪することになったり、活動のエネルギーが減退してしまう場面をいくつか見たり聞いたりしていたので、「これを何とかしたい！」と思いました。

 

政策起業道場の最初の回で、「ビッグビジョンを掲げろ」という指摘を受けました。

 

私たちは会計税務の専門家という実務家なので、実務の困りごとから入る傾向があるのですが、それだけだと多くの人は巻き込めないということなのかと思います。

 

10か月間、ずっとこのことが頭にあり、どんなビッグビジョンが掲げられるのか、ということを考えていました。

 

クラウドファンディングを始めるにあたって、認定チームの人たちと考えたのが、以下のビジョンです。

 

目指すべきは、権利だけでなく義務を果たすことにプライドを持つ認定NPO法人が増えること。

 

そのような法人が信頼され、寄付のすそ野が拡がっていくこと。

 

「支援者を増やしたいの？それなら当然、認定取ってるよね」

 

 そう言えるようになることを目指したい。

 

このビジョンにどれだけの説得力があるのかはわかりませんが、このようなビジョンを持てたのは、政策起業道場に参加したおかげだと思って感謝しています。

 

現在、認定NPO法人へのアンケート調査を実施中です。

 

多くの認定NPO法人の方のニーズを集めて、それを制度に生かしていき、認定NPO、ひいては民間非営利団体の信頼が高まり、有名な法人はもちろん、知名度はなくても、良い活動をしている法人が評価され、支援が受けられやすくなり、寄付のすそ野が拡がる、そんな社会の実現に役に立つものにしたいと思っています。

 

応援、よろしくお願いします。

 

プロジェクトリーダー　脇坂誠也