当会レバノン事務所・現地職員リナからのメッセージ

 

こんにちは。パレスチナ子どものキャンペーンの田浦です。
応援、ご支援、情報の拡散シェア、このページをご覧いただいている皆さま、いつもありがとうございます！

 

本日は、2018年よりレバノン事務所で支援活動に従事している現地職員のリナからのメッセージをお届けします。

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日本の皆さん、こんにちは。レバノン事務所のリナです。私はパレスチナ難民で、生まれたときから首都ベイルートの難民キャンプに暮らしています。

 

パレスチナ難民に厳しい就業制限を課しているレバノンでは、たとえ大学を卒業しても、パレスチナ難民であるというだけで、自分が学んできたことを生かす職業や希望する職業に就くことが難しい状況です。2019年10月以降、レバノン全体の経済情勢が厳しさを増し、難民を取り巻く状況はさらに悪化しています。現地通貨の価値は日に日に下落し、全ての物資の物価が上昇、多くの家族は基本的な食料品さえ購入する余裕さえなく、例えば果物は今では多くの家庭にとって贅沢品です。

 

2021年11月に山間部のワーベル難民キャンプを訪れた際、当会の補習クラスに通う8歳の女の子ハウラに会いました。ハウラは2年前からずっと母親にハンバーガーを作ってほしいと頼んでいますが、母親にはハンバーガーに必要な牛肉や調味料、バンズを用意する経済的余裕がありません。代わりにもっと安価な食材を購入し、より多くの日数に分けて食べるか、ハウラ家族が暮らすワーベル難民キャンプのような寒い地域では、食べ物よりも暖を取るためのストーブの燃料の購入が優先されることがあります。こうした厳しい状況は、難民の人々の心身両方の健康を脅かしています。

 

一方、私がCCPでの支援活動に従事する中で、いつも印象に残っているのは、このようなさまざまな困難にもかかわらず、「子どもたちが将来への夢を描くことをあきらめない」ということです。例えば、モハメド・サラーやクリスティアーノ・ロナウドのような世界的に有名なサッカー選手になることを夢見ている6歳の少年ジェイドは、たとえ周りの人々が「難民なのだから夢をかなえることはできない」と言っても、自分自身の夢をあきらめません。
 

 

私はいつの日か故郷のパレスチナに戻ることができると信じています。そして、日本の皆さんをはじめ、いつもそばで私たちを応援・支援してくださる皆さんがいてくれることにとても勇気づけられています。
どうか食料支援へのご協力をお願いいたします。

 

（レバノン事務所　リナ）