
支援総額
目標金額 5,000,000円
- 支援者
- 281人
- 募集終了日
- 2016年11月16日
ACE誕生秘話② 児童労働に反対するグローバルマーチを日本でも
こんにちは、ACEの岩附です。
前回は白木と岩附がどのように出会ったかの話でしたので、今日は実際に出会ってからどのようにしてマーチをすることが出来たのか、をご紹介したいと思います。
1997年夏に2人が大阪で出会ってから、1997年12月に立ち上がったACE。
「児童労働に反対するグローバルマーチ」を日本でやる、それがACEの目的です。
児童労働に反対するグローバルマーチは、1998年1月~6月にかけて6か月間、アジア・アフリカ・南米と北米、ヨーロッパなどすべての大陸でそれぞれマーチをして、それぞれのルートが最後にジュネーブに集結する、という壮大な企画でした。当時まだインターネットが普及しきってない時代ですから、その時代にそんなことを考えたカイラシュ・サティヤルティさん(その後、2014年にノーベル平和賞を受賞します)が、すごいとしかいいようがありません。
世界中100団体以上が加盟し、NGOだけでなく国際的な労働組合組織も全面協力という状況でした。
そして1998年1月に「マーチをやるなら上手な人たちを紹介するよ」と、姫路獨協大学の初岡昌一郎先生(当時)が連合、全電通(当時の名前)、UAゼンセン同盟(当時の名前)、日教組、自治労のみなさんを紹介してくれたのですが、その集合時間に、私30分以上遅れたんです。
当時まだ携帯電話もそんなに普及してなかったので、待っていたACEメンバーの白木・小林はめちゃめちゃ肝を冷やしたと思います。今思い出してもほんとごめんね、って思います。そして待ってくれた組合のみなさんが、どこぞの人たちかもわからないこの若者たちをよくぞ待って話を聞いてくれたと思います。
このマーチをやる準備として、勉強会を公民館で開催することになりました。
児童労働に関するクイズをつくったり、すでにある、児童労働に関連する国際条約の話をまとめたりその準備には白木の一人暮らしの自宅で集まってやっていたのですが、夜遅くなり私が終電で帰らなくてはならない時間となり、その後メールで送るといっていた資料を送らないで寝てしまった・・・とか、今思うと「信頼できない」と思われても仕方がないことばかりを繰り返していたように思います。
自分の駄目さ加減は目をつむりたくなることばかりですが、児童労働に反対するグローバルマーチという大きなムーブメントについては共感してくれる方がたくさんいて、勉強会をするとそこでまた新しいつながりができて、人を紹介してもらい会いに行って、協力をもらえるようになる、というように、不思議なほど段々と輪が広がって行ったのです。
大阪では「マーチを怖いデモ行進という感じじゃなくてやりたい」という私の願いから風船を持って歩くことになり、それを菊地健さん(松下電器:当時)が協賛してくれたり、出発の時にはマーチングバンドが演奏をしてくれたりして、国際子ども権利センターとACEで共催となったマーチには、ACE設立の母、甲斐田さんをはじめ、センターの役員やボランティアスタッフが参加。さらに、当時大阪に本部のあったセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの職員のみなさん、私の大学院の仲間などが参加してくれました。
私の大阪のせまい部屋に白木、小林、三橋の明学メンバー3人が泊まることになり、布団が足りないので、一番コンパクトな白木は座布団2枚を布団替わりに寝ていました(笑)
中田さんが映っています
東京では、小池彰さんの紹介で来てくれた下郷さとみさんが、「私、サンバ隊知ってる」と、サンバチームを紹介してくれて、本隊のあとにサンバチームが歩き、太鼓をどんどこならしながら踊りながら、明治通りと表参道を通り過ぎていく、という1998年当時としてはかなり画期的な行進を演出することができました。
労働組合のみなさんも参加してくださったのですが「組合のもの、という風にしてほしくない」という私たちの要請から、組合の旗は持たず、任意での参加、ということで、中心となって準備してくだった皆さんや、NGO-労働組合国際協働フォーラムをその後連合で立ち上げられ、ILO理事になられる中嶋滋さんが参加してくれました。いま国会議員となられた石橋みちひろさんが当時全電通の担当で、「バナーがあったほうがいいから」と、先頭を歩く人が持つバナーを作製してくれました。石橋さんとはその後ジュネーブのマーチでも再会し、「最悪の形態の児童労働」条約が作られていく過程を一緒に見させていただきました。
実は、このときブラジルのマーチには田村里花さんが参加し、ジュネーブのマーチでは私と太田まさこさんが参加して、インドのマーチには白木・小林・岩附で参加しています。いま田村さんは上智大学ポルトガル学科で教えられていて、私は毎年田村さんの授業で講義を1コマさせていただいたり、太田さんは巡り巡って今年9月からACEのスタッフとなるなど、その時に出来たご縁が今もこうして続いています。
ウェブサイトは、「一生のお願い」と無理やりお願いして小学校からの同級生の高木一穂にお願いしました。かわいいウェブサイトが出来、このサイトは初期のころかなり活躍してくれました。
結局、マーチをやること、やったことは、日本でも東京新聞、読売新聞など複数のメディアにとりあげられ、初めてのACEの活動、マーチをやるというミッションは、想像以上の成功で終わったのです。
ACEは当初、このマーチを日本でやるためだけに立ち上げた、6か月の期間限定NGOでした。学生だし、そんな先まで責任持てないし、だからとにかくマーチだけはやるけどそのあとは解散します!と初めから宣言していたのです。そう決めてなかったら、動き出せなかったかもしれません。
1998年5月にマーチを行った時、当時私は大学院修士の2年目。白木と小林は、1998年3月に明治学院大学を卒業し、夏から英国留学(しかも超不思議なことに2人そろって同じ大学に。付き合ってたとかそういうことでもないのにですよ)の予定でした。
そんな留学直前に、吉祥寺の今はなくなってしまった伊勢丹の1階のカフェで、白木と2人で会いました。
元々友達だったわけでもなく、事実上ACEの活動を一緒にやりながら、はじめてお互いのことを知っていった2人です。今思えばとても不思議な関係でしたが、私の中では、ある確信がありました。
これから白木は留学して、しばらくは会えないだろうし、それぞれ2人の行く道も違うだろう。もう一緒に何かやることはないかもしれない。それなら、いま、伝えておきたい、そう思った私は、
「私たち、とっても合うと思う」
と、かなりドキドキしながら、そう告白をしたのです。
性格はぜんぜん違う。白木は生徒会長タイプ(実際に生徒会長でした)、私は職員室で怒られる方のタイプ(実際に・・・)。
努力の方法も、着実な積み上げ型(大学は推薦で合格)VS 打ち上げ花火型(受験で一発逆転)。
それでも、マーチがおおむねうまくいったのは、多くの人たちの多大なる協力の上に成り立った、このコンビネーションだったのではないか、と思ったのです。
そんな私の意を決した告白でしたが、白木に後から聞いたら、その時のことぜーんぜん覚えてませんでした。
私は白木がその時に着てた服まで覚えているんですけどね。(白いふわふわっとした生地に薄い薔薇の柄の入ったトップス)
というわけで、2人の関係は、私の片想いのまま、白木・小林は英国へと旅立ちました。
ACEの活動はここで、一区切りを迎えます。
(ここで終わるわけにはいかなくなってしまったので、続く・・・)
リターン
3,000円
素直に応援したい!あなたへ
◆ サンクスメール
◆ ACEオリジナルステッカー
- 申込数
- 121
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年12月
10,000円

ガーナの子どもを応援したい!あなたへ
◆ ACEオリジナルステッカー
◆ 支援地産カカオでつくったACEオリジナルチョコレート
※パッケージに支援者様のお名前を入れさせていただきます!
※チョコレートのみ2017年3月のお届けとなります。
◆ ガーナの村の子どもからのお手紙
◆ 世界カカオ財団会議参加レポート
- 申込数
- 93
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2017年1月
3,000円
素直に応援したい!あなたへ
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- 121
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年12月
10,000円

ガーナの子どもを応援したい!あなたへ
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※パッケージに支援者様のお名前を入れさせていただきます!
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- 2017年1月

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