【家族になるまでの物語：2】～家にひとり取り残された左目が見えないげんき君。家族みんなの愛され猫へ～

 

一人暮らしをしていたご老人の施設入居が決まり「飼い猫が取り残されてしまう」と、後継人の方から相談がありました。

 

飼い主さんは９０歳を超えていて認知症を患っており、お世話ができておらず、飼育環境はネグレクトに近い状態でした。

 

猫ちゃんはげんき君という名前でした。

げんき君は怖がりですぐ隠れてしまい、触れないどころか姿を捉えるのも難しい状況でした。

 

おうちの中と外を行き来していたので、まずは外に出さないようにしてもらい、ウィルスの感染リスクを遮断してもらいました。

※お外に出ている子はウィルスを保有している可能性があるため、一定期間の完全隔離が必須

 

当初のこころ星は隔離スペースも満室で、受け入れるスペースに空きが出るまで元気くんには待ってもらいました。

 

保護には場所も労力もお金もたくさんかかります。

 

今回は相談者さんより金銭面含む多方面でのご協力をいただきながら、げんき君の保護に踏み切りました。

 

現場はとても荒れていました。

 

 

 

 

現場に乗り込み隅々まで確認しましたが、げんき君は息を潜めて出てきてはくれませんでした。

 

 

げんき君が隠れていそうなところに捕獲機をいくつか仕掛けて一度部屋を出ることにしました。

早く入って・・・！と念を込めて数時間待機。

 

再度確認に行くと、げんき君は捕獲器に入ってくれていました。

戸惑いながら精一杯、威嚇していました。

 

 

 

左目が白濁とし、目の周りはただれていました。診察の結果、左目は失明していることがわかりました。

 

 

保護してからも箱に隠れて全然出てきてくれず。。。

人に姿を見せられるようになるまで約１ヶ月かかりました。

 

その後、触れるようになったのは３か月後のことでした。

 

＜動画：初めてげんき君が触らせてくれた日＞

 

 

 

 

 

今では人が大好きな子になりましたが、とても怖がりなため譲渡会へはほとんど参加していませんでした。

 

そんな時、どの子をお迎えするか迷われていた今のママさんがシェルターで暮らしていたげんき君にご縁を感じてくださり、晴れてお迎えを決断されました。

 

面会の時、げんき君はママさんの横でずっとお顔を見つめ撫でてくれるのを健気に待っていました。げんき君も何か感じるものがあったのかもしれません。

 

今は本当の家族のもとで大切に愛されのびのびと暮らしています。

 

 

 

 

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～里親さんからのメッセージ～

譲渡から約2ヶ月🐱
げんき君は元気にしております。
相変わらずアレルギー気味ではありますが食欲もあり穏やかに過ごしております😊

げんき君は家族の一員として無くてはならない存在になっております(*^_^*)
全ての猫ちゃん達に来年もっと良い１年がありますように😊

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保護した時のげんき君はすでに7歳、左目が見えないというハンデを背負っていましたが、ようやくずっと大切にしてくれる家族の元へと送り出すことができました。

 

げんき君を家族として大切にしてくださるご家族に、心より感謝すると共にたくさんの幸せが訪れますよう全力で願っております！！

 

たった１匹の猫が家族を幸せにしてくれる存在になること、本当に素敵なことだと思います。

 

シェルターには元気くんのようになかなか譲渡会に参加できず、本当の家族を待っている子たちがたくさんいます。

 

そんな子たちに、本当の家族と出会う機会を増やすことが、今回のプロジェクトの大きな役割のひとつです。

 

譲渡会では連れて行ける頭数に限りがあり、怖がって隠れてしまう子がほとんどです。

「猫がかわいそう」とご意見をいただくこともありました。

 

でも、今はそれしか方法がありません。

 

出会いの幅を増やし多くの猫たちを愛してくれる家族の元へと送り出すため、このプロジェクトを必ず達成したいと思っています。

 

シェア、拡散、チラシの掲載などご協力いただけましたらとても助かります！

 

引き続き皆様のご協力のほどどうぞよろしくお願い致します。