初代諏訪蘇山作品「楽人埴輪」について／３次元点群写真

はじめまして、こんにちは。

こちらの新着情報では、クラウドファンディングの進捗や現在準備中の展覧会について、そして「初代諏訪蘇山」の魅力についてなど、

少しずつご紹介していけたらいいなと思っていますので、どうぞお付き合い下さいませ。

 

 

さて、初回はこのプロジェクトのメインビジュアルについてご紹介してみたいと思います。

宇宙空間のようなところに何やら人型のものが浮かんでいるようですね。

 

こちら、元になっているのは「楽人埴輪」という初代諏訪蘇山の作品を３Dスキャニングした、いわゆる点群画像を元に加工したものなのです。

オリジナルデータはこんな感じのものでした。

 

左から台座、型の裏面と表面、取り替え可能な腕のパーツとなっていまして、

このような構成で石膏型が保管されています。

 

ちなみにお顔をクローズアップするとこんな感じになります。

 

対象となる立体物の凹凸を三次元の座標データとして記録し、そのデータを点の群れで表現するので点群と呼ぶのですが、ネーミングそのままですね。

この点の密度が精緻であるほどデータとしての精度も高いものになるのです。

 

そして、やはり宇宙空間の銀河を彷彿とさせるようだと思いませんか。

 

さて、ちなみにこのオリジナルの石膏型とはどんなものかといいますと、このようなものでした。とても可愛いと思いませんか？

 

さらに点群データと同様にお顔のアップにしてみますとこんな感じです。

 

 

いかがでしょうか。

100年以上前の、歴史に名を残す陶芸家が実際に用いていた石膏型だけに、ちょっとした傷み、経年劣化で脆くなっている周囲の凹凸一つ一つに歴史を感じて、作品ではなく型なのに、オリジナルならではの愛おしさを感じませんか。