《なくしたボーナス、得た自由》そして今の私がある

私がアメリカに移住したばかりの頃のエピソードを少しお話します。

 

アメリカに移住したばかりの６月、

 

日本のニュースをインターネットで見ていてもっともショックだったのが、

公務員の今年の夏のボーナスの平均は・・・というものでした。

ボーナスも給料もなくなることは重々知った上で

 

仕事をやめアメリカに移住してきたのですが、

 

このようなニュースに出会うと、退職したことに対してふっと、

 

「（アメリカ行きを）やめておけばよかったのかな」

 

と思っている自分がいました。

「文部教官教諭」という国家公務員であった私は、

 

退職を決めた際、多くの人に留められました。

　「公務員ほど安定した職業はないんだ」

「将来もらえるはずの年金をパーにするのか」

「ボーナスもなくなるんだぞ」

 

・・・と公務員をやめてしまう私が異常といわんばかりのコメントと共に。

　もちろん私のことを思ってのことだったとありがたく聞き、

 

それでもアメリカに移住する必要があるのかと自問自答するきっかけを

 

作ってくれたことに感謝しました。
 

 

　それでも決めてきたアメリカでの生活、思ったよりうんと厳しいものでした。

　資格がなく働けない私は、１歳の娘の世話を１日する状態でした。

　将来がどうなるかも見えない状況でした。

　こんな中、耳に入ってきたボーナスに関するニュース、

 

それと共に彼らの言葉が思い出されました。

　彼らが正しかったのではないか？

 

もう少しだけ、家内に我慢してもらい日本にいれば慣れてくれたんではないか？

 

娘にとって本当にアメリカの教育が良いのか？

 

・・・今まで決めてきたことをひっくり返す思いがふつふつとわいてきました。

　それに加えて、ボーナスのニュースを聞いたぐらいで

 

落ち込んでしまう弱い自分が嫌になってきており、

 

負のスパイラルに入っていたことを昨日のことのように思い出しています。

　２・３年はそのようなことが続きました。
 

　今は、贅沢はできないにしても住むアパートと食べるものには困らない今では、

 

自分でビジネスをやっているので、２・３か月休んでまでも

 

太平洋横断という挑戦ができるのだ、とポジティブに考えられるようになり、

 

ボーナスのニュースを見てもショックを感じないくらいになれました。

自由にいろいろなことに挑戦し、一人でも多くの人たちに夢と希望を与える、

 

これがわたくしに与えられたライフミッションだと信じて

 

来年の太平洋横断の再チャレンジに向けて頑張ります。

 

　ボーナスは受け取れなくなりましたが、

 

ワクワクした人生を送らせていただいていることに感謝しています。

 

何か大きな決断を下して実行する過程は、大きな波もついてくるものです。

 

何か大きな決断の前に悩んでいる誰かがいらっしゃったら、

 

どうかわたしのエピソードを思い出していただき、

 

大きな波のあとには穏やかな天気が必ず訪れることを

 

忘れないでいただけたらと思います。

 

皆さん、お互いに頑張っていきましょう！