闇バイトの検討層・非検討層の生活環境の違いとは 【後編：闇バイト調査レポート詳細】

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本日は、記者会見で発表しました闇バイトに関する調査の詳細レポートの後編をお送りします。闇バイトを検討している・したことのある層と、検討したことのない層とで、背景にどのような違いがあるかを調査しました。おそらく日本初のレポートです。ぜひご覧ください。

 

 

５．闇バイト検討層と非検討層の比較：複合的な困難を抱えるほど闇バイトに傾倒しやすい傾向

 

闇バイトの検討層と非検討層を比較すると、検討層の方が「経済的に苦しい」「親や家族と仲が良くなく頼ることができない」「親や家族に経済的に頼ることができない」といった困り事をより多く抱えていることが明らかになりました。

 

 

また、検討層は平均して抱える悩みの数が多く（検討層3.53個、非検討層2.49個）、複合的な問題を抱えるほど闇バイトを検討する傾向が強いことがわかります。

 

生活費に困った際の行動としては、検討層は非検討層と比較して「高額なバイトを探す」「即日でお金がもらえるバイトを探す」傾向が顕著であり、経済的な困難をすぐに解決しようとする切迫した状況が伺えます。

 

 

闇バイトに誘われた場合の相談先としては、検討層は非検討層に比べて「分からない・判断できない」「どこにも相談しない」と回答する割合が高く出ています。さらに、検討層は非検討層よりも闇バイトの求人を見たり誘われた経験、周囲に経験者がいる割合が高いことも明らかになりました。

 

 

経済的な困窮や家庭環境の問題を抱え、社会的なつながりが断絶されてしまった若者が、闇バイトに接触しやすく、かつ相談する術を持たないため、状況を悪化させてしまう負のサイクルが、このアンケートにも現れています。

 

 

６．D×Pからの提言と今後の活動：支援の強化と相談しやすい環境整備が急務

 

本調査結果を踏まえ、私たちD×Pは、闇バイト問題の根本的な解決には困窮する若者への支援強化が不可欠と考えています。

 

また、若者が気軽に相談できる環境整備は急務であり、オンラインでの相談窓口の拡充や、相談窓口のアクセシビリティ向上などは一刻も早く拡大する必要があります。

 

世の中では警察による取り締まり強化などの対策が講じられていますが、こども家庭庁や厚生労働省といった関係省庁との連携を通じて、若者が闇バイトから狙われる前に支援を届けられる仕組みづくりが、問題の根本的な解消につながるはずです。

 

現在挑戦中のクラウドファンディングも、その一環として位置付けている重要なチャレンジです。ぜひ今後もご支援ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

闇バイトから狙われる前に、困窮する若者に支援を｜D×P寄付募集・春

目標金額2000万円　5月30日（金）23:00まで